<太陽系外から飛来した恒星間天体オウムアムア>

太陽系外から飛来した恒星間天体オウムアムア


 知らない間にとんでもない天体が星々の彼方から太陽系に飛んで来ていたようだ。オウムアムアと名付けられた岩石質の天体は、最初は彗星と登録され、次に小惑星として再登録され、最後は恒星間天体として登録される結果となった。太陽系内天体ではありえない高速で運動しており、双曲線軌道を描いて太陽系を通過して飛び去っているという。

 →太陽系の外から飛来した天体を初観測、歴史的発見(1)
 →太陽系の外から飛来した天体を初観測、歴史的発見(2)
 →太陽系に飛来した天体オウムアムア、極端な楕円形
 →恒星間天体「オウムアムア」は細長い葉巻形

 →オウムアムア (恒星間天体)

 ニュースであまり報道されなかったせいか、11月に太陽系外天体が発見されていたとは知らなかったのだが、全長160~400mで、幅に対して長さが10倍を超える異常に細長い金属を含む岩石質の天体であり、秒速26kmという双曲線軌道を描いて飛行する天体で、オウムアムアと名付けられている。

 今まで、彗星以外の天体で、双曲線軌道を描いて太陽に近づく天体は発見されていなかったし、多くの彗星は楕円軌道を描いていて、双曲線軌道を描く彗星は僅かしかないと考えられている。岩石質の天体が双曲線軌道を描いて太陽に接近したというのは、非常にまれな発見である。

 なぜ双曲線軌道が重要なのかと言えば、太陽系を離脱したり、太陽系を通過するには第三宇宙速度に達しなければならず、第三宇宙速度【秒速16.7km】を超えなければならないが、それよりも速い秒速26kmで飛行する天体が発見された例は無いからである。この速度だと、他の恒星から飛来したと考えられるほど、遠くの天体から飛来した可能性が出て来るからである。まさしく、恒星間空間を飛行して来た天体である。

 もし、これが純粋な金属で出来た物体だったら、細長い形状と異常に速い速度から考えて、疑う余地が無いだろうが、探査機か、宇宙船だと判断されるだろう。もちろん、生物が乗っているとは思えないが、何らかの機械であっても不思議ではないだろうと思う。

 残念ながら、金属と岩石で出来ているようで、人工物では無いようだが、こういう恒星間天体は毎年のように太陽系を通過していると考えられているが、暗い天体なので発見が難しいのだという。

 探査機を飛ばして調べるには遅過ぎるようだが、宇宙望遠鏡で探査がおこなわれるという。他の恒星を公転する小惑星の化学成分が解明出来る絶好のチャンスかもしれない。

 <追記>

 もっとも、何か胸騒ぎのようなものを感じる天体である。まるで地球を目指して飛行して来たかのように、太陽に接近した後は地球のすぐ近く(2400万km)を通り過ぎている。小さな物体を切り離して、少し軌道修正すれば、地球に到達出来るぐらいの軌道上を通過しているのである。

 地球の位置関係が悪ければ、太陽の反対側の3億km離れた場所を通過する可能性もあった天体だけに、やけに近過ぎる印象を受ける。何億年も恒星間飛行を続けた天体が偶然、地球のすぐ近くを通過するような事が起こるのだろうか。

 単に偶然が重なっただけの事件なのだろうが、細長い奇妙な形といい、金属含有量が多い天体でもあり、何か異様な印象を受けるものである。



                                   <NOBUAKI>