<NHK特集「未解決事件(オウム真理教②)」を見て>

NHK特集「未解決事件(オウム真理教②)」を見て


 特集番組の2回目ではオウム真理教のサリン製造と松本サリン事件、地下鉄サリン事件へ発展する経過を描いたドキュメンタリーとドラマ構成だが、時間が無くて前半だけしか見られなかった。

 オウムが発足当初から70トンのサリンを製造し、大量殺戮を企んでいたテロ組織だった事実が明らかになるが、オウムが製造を企てたのは、他にもVXガスなどの化学兵器、炭疽菌による細菌兵器などの他、大量殺戮がおこなえる兵器を多種多様に製造し、空中から散布する為の旧ソ連製大型ヘリコプター「ミル17」を輸入するなど、かなり周到な計画を立てていたのがわかっている。

 →オウム真理教の兵器

 それに対して、実際におこなわれたのは、松本サリン事件では送風機を使った散布車であり、サリンの大量散布には成功したものの、車両の気密性が不十分で、運転していた実行犯もサリン中毒にかかって倒れていると言われる。

 地下鉄サリン事件の実行方法は、さらに原始的で、ビニール袋にサリンを封入し、新聞紙に包んで地下鉄車内に放置し、傘の先端を尖らせた器具で刺して穴を開けるという方法でサリンを撒いたと言われている。

 サリンで濡れた地下鉄のホームを雑巾で拭いただけで中毒死した車掌がいるのに、靴やズボンの裾がサリンで濡れなかったのが不思議だが、下車後に着替えたのだろうか。

 これが欧米のテロリストだったら、おそらく、時限装置でサリンを封入した容器を破裂させる箱を作り、紙袋などに入れて乗車し、車内の隅に置いて立ち去るだろうし、アルカイダだったら、サリンを詰めた容器を手で持って死を躊躇わずに周囲の乗客に散布するのだろうが、オウムのテロ方法は面倒な作業を人手を介しておこなう点で日本的だと言えるだろう。

 ところで、松本サリン事件と地下鉄サリン事件が起こった原因だが、マスコミは言及を避けているが、2年連続して湾岸戦争と同じ日付にロサンゼルスと神戸でM7前後の巨大地震が続いたのと関連があるように思われる。松本サリン事件ではロサンゼルス地震の死者と同じ数を殺害しようとしたようだし、地下鉄サリン事件では阪神大震災と同じ数の死者を出す計画だったように思える。この数字の一致をマスコミは触れようとしないようだ。

 →松本サリン事件
 →地下鉄サリン事件



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