<36光年先に地球類似惑星発見>

36光年先に地球類似惑星発見


 恒星からの距離が金星軌道の少し外側で、円軌道に近く、質量が地球の3.6倍という地球に類似した惑星が36光年先の恒星の周囲に発見された。







 →太陽系外惑星、新たに50個発見
 →最も地球に似た惑星、第2候補を発見
 →地球に似た惑星:欧州の天文台が発見 生命存在の可能性も

 →HD85512b

 物理量が地球に近いのは事実だが、恒星からの輻射熱が大きい為に地球よりも金星に似ている惑星かもしれない。海があって惑星の半分以上が濃い雲に覆われていれば、蒸し暑い気候にも関わらず、地球に類似した環境かもしれないと予測されているようだ。

 恒星(HD85512)はK型でG型の太陽よりも少し暗い星だが、年齢が56億年と太陽の46億年よりも10億年も古い為に、生命が存在しているとすれば、地球よりも進化が進んでいる可能性が残るが、36光年という、至近距離に発見された地球型惑星と見るべきだろう。

 今までに発見された地球型惑星は、どれも水星軌道の遥かに内側という、恒星に近過ぎる場所にしか存在しない惑星ばかりだったが、HD85512Bは太陽より少し暗いK型星の金星軌道よりも遠い円軌道を公転しており、質量も地球に近く、月ぐらいの大きさの衛星があれば、地球と類似した環境の惑星であっても不思議ではないだろう。

 もっとも、物理量が地球に極めて近いにも関わらず、なぜ、今まで異常が発見されていなかったのだろうか。高度な文明が存在するか、過去に存在していれば、これほど近い距離にあるのだから、太陽系周辺の宇宙空間は通信電波が飛び交っていた痕跡が見つかっているはずで、数億年前に探査機や飛行体が太陽系に向かって飛来していたとしても不思議ではないだろう。

 36光年は過去に地球から送られた電波が到達している距離であり、文明が存在する星が発見されない距離にしては近過ぎるように思う。HD85512Bは地球に類似した惑星だが、生命や文明が存在するには環境が大きく違うのかもしれない。

 もし、HD85512Bが地球に酷似した惑星で、生命圏が存在し、高度な文明があって宇宙開発を続けているのだとしたら、太陽よりも10億年も古い星の文明が太陽系にまで来なかったのは、なぜだろうか。

 悲観的な見方になるが、地球型惑星は表面の水や氷が多いのかもしれない。全ての大陸や島が水没するほど深い海があったり、厚い氷に覆われていて、生命の存在や文明の誕生などあり得ない惑星なのかもしれない。地球と同じぐらいの大きさの岩石質惑星の表面を地球の数倍の質量の厚い氷が覆っている木星衛星のエウロパに似た惑星かもしれない。

 そうだとしたら、なぜ地球は氷が少なく、海が適度に浅かったのだろうか。謎は深まるばかりである。

 <追記>

 地球類似惑星のHD85512Bだが、自転していないのであれば生命圏が存在する可能性は低くなるだろう。HD85512Bは第2惑星なので、さらに外側に地球ぐらいの大きさの第3惑星が発見される可能性もあるが、どちらにしても生命圏や文明は期待出来ないだろうと思う。理由としては、木星ぐらいの大きさの惑星が外側に見つかっていないので、彗星が頻繁に衝突を繰り返している可能性が高いからである。

 HD85512の惑星系は恒星に近い場所に全ての惑星が集中している例で、もし、発見された惑星が最大惑星で地球の質量の3.6倍しかないのだとしたら、全ての化学組成が地球と同じとは考えにくいだろう。むしろ、軽元素を大量に含んでいる木星型惑星の小さなものかもしれない。

 そうだとしたら、岩石の中心核の周囲に氷のマントルがある氷惑星か、氷が溶けて深過ぎる海がある水惑星である可能性があり、地球と同じ環境の惑星だと即断するのは危険だろう。



                                   <NOBUAKI>