<地球規模の第9惑星の存在を予測>

地球規模の第9惑星の存在を予測


 冥王星が惑星から準惑星に降格されて間もないが、今度は地球とほぼ同じ規模の第9惑星が見つかる可能性が予測され、捜索されることになった。10年以内の発見を目指すという。

 冥王星の外側に大型の惑星があるという予測は以前からあり、今回、第9惑星として存在が予測されている天体がそれである。→惑星Xの存在を予測

 第9惑星が他の惑星と異なる点は、歪な楕円軌道を描いて太陽の周囲を公転していることであり、また、冥王星よりも大きく、地球ぐらいの大きさがある点だろう。

 実は他にも予測されているものとして第10惑星というのがある。この惑星は太陽系の黄道面とほぼ直行する歪な長円軌道を公転する巨大惑星で、木星よりも大きいと考えられている。惑星というよりは太陽の伴星であり、今で言うならば、褐色矮星と呼ばれている天体だが、発見は非常に難しいと言われている。

 こういう伴星とは異なり、予測されている第9惑星は黄道面とはそれほど傾いた軌道を回っていないが、歪な楕円軌道を公転する惑星であり、大きさは地球よりもやや小さいぐらいの大きさだと考えられている。

 太陽の周囲にどのくらいの天体があるかは、まだ良くわかっていない。オールトの雲を含めると、地球規模を超える天体がいくつあっても不思議ではなく、赤色矮星のような大きな伴星こそ存在しないだろうが、褐色矮星規模の小さな伴星がある可能性も考えられている。

 太陽は単独の恒星だから伴星が無いのではなくて、惑星や伴星が小さく、また太陽から遠いので観測出来ないだけだという考え方があるからである。

 同じ考えで太陽の近隣の恒星を見ると、ケンタウルス座アルファ星などは、主星Aと主星B、伴星Cの3つの天体しか観測されていないが、主星Aのすぐ近くを惑星が公転している可能性が無いとは言い切れず、同じことは主星Bに対しても言えるし、伴星Cにも惑星がある可能性が考えられている。

 同じことは太陽に対しても言えるわけで、惑星が数多くあるから伴星は一つもないのではなくて、太陽から遠い軌道を小さな伴星が公転しているので観測出来ないだけだという考え方になるわけである。

 もし、小さな伴星が長円軌道を描いて太陽の周囲を公転していれば、太陽から遠い惑星ほど、伴星の重力の影響を受けて軌道が長円軌道に変わるはずであり、実際、そういう傾向が見られるわけである。

 第9惑星はそういう意味では、伴星の存在を臭わせる軌道を回る天体であり、太陽から遠く離れた長円軌道を回る褐色矮星か、それよりも小さな伴星がある可能性を意味している。

 もし、伴星があるのであれば、太陽と伴星との間に数多くの惑星が長円軌道を描いて公転している可能性が考えられるわけで、太陽系の規模に関しての通説が変わる可能性もある。

 実際、太陽系よりも遥かに規模の大きな塵の円盤を持つ恒星がいくつも発見されており、太陽系が海王星軌道ぐらいまでしかない小さな惑星系だというのは間違いかもしれないわけである。

 観測にかからないだけで、太陽の近くに木星や土星ぐらいの大きさの天体があって、長円軌道を描いて太陽の周囲を公転していても不思議ではないのである。

 こういう伴星の周囲に惑星や衛星があっても良いわけで、今後、新惑星の発見が続けば、大型の惑星や伴星と呼んでも良いほどの大きさの天体も発見されるかもしれない。

 第9惑星は規模の大きな惑星の発見が続く糸口になる天体かもしれず、太陽系のスケールに関して従来の枠から外れた見方が必要になるだろうと思う。



                                   <NOBUAKI>