<文化侵略とは何か>

文化侵略とは何か


 日本製の漫画やアニメが外国でブームを起こした後、文化的な違いが問題になって、子供文化を破壊するという理由で物議を醸す騒ぎになった話はずいぶん以前に聞いたことがあるが、どうも最近は日本が外国の文化侵略を受けているような気がする。文化侵略とは何だろうか。

 現在のニュースやテレビ番組は、朝鮮半島情勢の話が連日続いている。アニメやドラマ、映画でも韓国製の作品が増えて来ている。どの国であっても、作品や文化が放送されることは決して間違いではないが、特定の国の文化が氾濫して来ると目障りに思えて来るものである。

 中国や韓国で日本製のアニメや漫画が文化侵略だと非難された理由が最近は何となくわかるように思えて来た。特定の国のアニメや漫画、ドラマ、映画が洪水のように押し寄せて来て、テレビ番組を占領してしまうのは、確かに自国文化の破壊と呼ばれても仕方が無い。

 そういう意味では、現在の韓国アニメやドラマ、映画の氾濫は明らかに文化侵略に相当するものではないかと思う。特にNHKがこういう番組を多く放送しているのは、どうも違和感を感じる。もちろん、外国の番組が日本で放送されるのは、決して間違いではないが、特定の国だけ洪水のように氾濫するのは、やはり、問題があるのではないかと思う。

 我々視聴者はどこの国の番組も見たいし、文化にも触れたいと思っている。様々な国の文化や番組を放送することには決して反対するつもりはない。しかし、現状を見ると、米国映画の氾濫や韓国ドラマの氾濫など、特定の国だけの文化が氾濫して、他の国の文化は希少なものになりがちなのが、テレビ放送の傾向である。

 韓国がアニメやドラマを日本で氾濫させている目的はわかっている。韓国の知名度を高めてブランドイメージを定着させ、韓国製品を日本に売り込もうという意図から来たものだろう。これは日本が欧米や東南アジアで日本アニメを使って日本製品を売り込んで来た手法をそっくりそのまま真似たものである。

 だが、こうした商業主義的な宣伝がおこなわれている反面で、外交的には摩擦や対立が絶えないのが実情である。決して文化的な和解が進んでいるわけではなく、外交的にうまくいっているわけでもなく、商業宣伝が鼻につくようになっているだけなのである。

 このまま商業ベースで文化の洪水が続くのは、あまり好ましいとは思わない。むしろ、誤解や対立を深めるだけなのではないかと思う。異文化の理解というのは、そう簡単に出来るものではないし、米国文化の理解が進んでいるはずの日本でも、まだまだ誤解や錯覚が数多くあり、決して完全に理解されているわけではない。

 外国で日本に対する反発を持つ人がいるのも、過去の戦争被害よりも、こういう形の文化の氾濫に対する反発からではなかったのだろうか。やはり、文化侵略というのは、実際に受けて見て初めてわかるもののようである。



                                   <NOBUAKI>