<ホロコーストと情報操作>
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作成日時 : 2008/07/09 12:55
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ホロコーストと情報操作
大量虐殺がおこなわれ、しかも、隠蔽工作や情報操作を伴う工作活動が加わっていた場合には、その実数を正確に把握するのが難しいことがある。第二次世界大戦中のナチスドイツによるユダヤ人虐殺、日本軍による中国での南京大虐殺などがそれである。戦後もカンボジア、アフリカなどで同じような大虐殺事件が起こっており、政治的な大虐殺事件は珍しくはないことを意味しているが、事実そのものの否定、死者数の過小評価などの情報操作は現在も続いている。
もし、米国の政治団体が以下のような主張をおこなったとしたら、あなたはどう考えるだろうか。
「広島や長崎で原爆が爆発して死者が出たという話はでたらめだ。原爆は爆発したが死者は出ていない。ほとんどの死者は火災で焼け死んだものだ。また、その数も伝えられているほど多くはない。ずっと少ない数であり、誇張されている。」というような内容である。
もちろん、我々日本人は原爆が爆発して大勢の犠牲者が出たことを知っているし、火災による死者は副次的なものに過ぎず、大部分は即死に近いものだった事実も知っている。しかし、それでも、原爆を投下した当事国の人間には、現在もこういう主張をする者がいるし、核兵器が使用されても生き残れるという幻想が教育されているのである。
では、逆に、我々日本人がニューヨークで起こった同時多発テロで死亡した犠牲者の数に異論を唱え、以下のような主張をしたとしたら、米国人はどう考えるだろうか。
「ニューヨークで起こった同時多発テロはワシントンの謀略であり、実際には航空機の衝突など起こっていないし、3000人も死んでいない。ビルが倒壊しただけであり、実際に死亡した数はずっと少ないものだ。」
もちろん、こんなことを主張する人はいないだろうし、同時多発テロの死者数が3000人近い数字であるのは、当時の状況や具体的な証拠から、ほぼ間違いないものであるし、航空機の衝突で火災が起こり、世界貿易センタービルが倒壊したことを示すビデオ映像も残っており、疑う余地が無い。
だが、大事件に関して捏造や誇張があるという主張をおこなうことで、事件の揉み消しを謀る情報操作はいつの時代でもおこなわれていることなのである。
第二次世界大戦中におこなわれたホロコーストに関しても、それは同じである。当事国が事件の揉み消しや過小評価を繰り返すのは、むしろ、当たり前の情報操作であり、事件を起こした国の主張には説得力が無いと見られるのは自然なことである。
日本が中国で引き起こした南京大虐殺も同じく、事件そのものを否定したり、犠牲者の数を過小評価するのは、原爆の死者数を過小評価したり、同時多発テロの死者数を過小評価するのと同じく、被害国の反発を招くだけであり、事実の隠蔽をおこなうのが目的の情報操作だと判断される結果を生むだろう。
たとえ、それが真実であったとしても、科学的な証拠が数多く提出され、具体的な数字を導き出せるだけの事実が積み上げられなければ、証拠として認められることはないだろう。
むしろ、下手にホロコーストを否定する発言をおこなえば、「日本にはナチがいる。」とか、「日本は今もファシズムをやっている。」と批判されるだけである。
人類がなぜ大虐殺を起こすのかは、人間の心理状態と関係があるのだろうが、過去の歴史を見ても、何度となく大虐殺が繰り返されており、それを否定するのは人間性を否定するのと同じである。
人類と大虐殺は切っても切れない関係にあり、地球上で大虐殺をおこなう動物は人間だけである。人間が大虐殺をおこなわないような主張は現実を見ていないものであり、それこそ、捏造と誇張で人類の本性を隠すものでしかないだろう。
大虐殺の歴史を否定し、過小評価し、信じないように隠蔽工作や情報操作を繰り返す歴史修正主義者の発言に根拠が認められないのは、数字のごまかしに執着し、人間の本性を隠そうとしているからに他ならない。
連続通り魔事件の犯人を見てもわかるように、人間とは大量虐殺を考え、それを実行する動物なのである。その事実を否定するのは、人間そのものの否定であり、宗教的妄想に凝り固まったカルトでしかないだろうし、カルトが大量虐殺をおこないながら、その事実を決して認めようとせず、その後も虐殺事件を繰り返しているのを我々は知っているのである。
統計上の数字に誤差があるのは、いつの時代も同じである。だが、それを理由に歴史上の事実を否定したり、過小評価に固執するのは、情報操作や事実隠蔽を目的とした行為であると判断されても仕方がないだろう。
我々は人間であり、大量虐殺を引き起こす危険を抱えて生きているのである。歴史上の大量虐殺を否定し、隠蔽するのは、新たな虐殺を正当化する為の行為に過ぎない。大量虐殺を起こさないようにするには、政治の力が必要であり、現在、直面している社会問題のように、大量虐殺に突っ走る危険を持つ勢力を肥大させるような事件が続発している状況では、その解決が急務であるのは言うまでもない。
<NOBUAKI>
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