<人型ロボットはなぜ売れないのか>

人型ロボットはなぜ売れないのか


 ホンダやソニーなどの大企業が人型ロボット開発から撤退した話は有名だが、なぜ人型ロボットは商業的に成り立たないのだろうか。人型ロボットが売れない原因はなんだろうか。

 人型ロボットは情報革命が始まった頃から開発された歴史があり、そのたびに挫折を繰り返している。人型ロボットを開発し、販売した企業は倒産したり、赤字撤退を余儀なくされている。人型ロボットほど売れない商品は無いだろうと思う。なぜ人型ロボットが売れないのかを考えてみよう。

 人型ロボットは人間に似せるほど嫌われる傾向がある。これは民族や宗教とは無関係であり、本能的な嫌悪感だと思われる。人型ロボットの印象が死体、骸骨、ゾンビなどの怖いものと同じなので、恐怖感から嫌われるようだ。人型ロボットは蝋人形などと同じで、真夜中に電灯を点けて見ると恐怖感から転倒事故が起こるほど怖いものなのである。人型ロボットが嫌われるのは無理も無いだろう。

 現在の人型ロボットは人工知能のレベルが低く、遠隔操作か、機械的な判断しか出来ないので、使い辛いロボットである。利用価値が低いとも言える。テレ・イグジスタンスのように人型ロボットを人間の動きに合わせて遠隔操作する構想もあるが、ハッカーに乗っ取られると殺人や犯罪に使われる危険が大きく、実用化には至っていないようである。

 人型ロボットはトロイの木馬と同じであり、遠隔操作出来るテレ・イグジスタンスが可能になると犯罪に使われる懸念がある。人型ロボットを家に置いているだけで、ハッカーにハッキングされて乗っ取られ、夜中の就寝時間中に台所から包丁やナイフを盗んで来て、ベッドで寝ている人間を刺し殺したり、傷害を負合わせる可能性も考えられるし、ガス栓を開いてライターで点火し、爆発事故を起こしたり、ガソリンや灯油を床に撒いて放火し、火災を起こす可能性も考えられる。過去に起こった殺人事件や犯罪事件のほとんどが実行出来ると考えても良いだろうと思う。

 人型ロボットは盗聴や盗撮も可能なので、日常的なプライバシー情報を盗まれる危険も起こり得る。スパイと同居する生活を強いられるのが人型ロボットの現実かもしれない。実際、プライバシー情報を盗まれて脅されたり、ネット上に流されて被害を受ける危険が大きいだろうと思われる。

 人型ロボットを遠隔操作して起こせる犯罪は数え切れないほどある。例を挙げると、家に人がいない時間帯や就寝中の時間帯を狙ってハッキングした人型ロボットを外部からハッカーが遠隔操作し、お金や貴金属を盗んで家の窓から外に放り出し、ハッカーが車で拾いに来るという犯罪幇助に使われる可能性も考えられる。殺人や放火を予告する恐喝や窃盗などの犯罪に使われる危険も大きいだろう。ハッカーを根絶出来ない以上、この種の犯罪は起こり得ると考えた方が良いかもしれない。

 大人ならば、人型ロボットと戦って倒せるかもしれないが、逆に言えば、子供が狙われる危険が大きい。子供が1人でいる時にハッキングされた人型ロボットが刃物を使って恐喝し、裸の写真を撮ったり、危害を加える可能性は否定出来ない。

 人型ロボットは高度なセキュリティ対策が施されて安全性が確保されないと危険なロボットであり、人間から最も嫌われるロボットでもある。SF映画の世界とは違って、人型ロボットが世の中に普及する時代は来ないのかもしれない。



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