<KIMONOは文化破壊か>

KIMONOは文化破壊か


 どこの国にも衣類の文化があり、伝統文化とも呼ばれている。その伝統文化である着物を露骨に侮辱したという理由で批判を浴びているのが、KIMONOという商標登録で売り出した体型強制下着のようである。

 最初にニュースで見た時は、新手のジャパンバッシング(日本叩き)ではないかと思ったが、日本名を使うと注目されるとか、日本には西洋のような身体に密着する下着文化(コルセット)が無いからだとか、KIMONOとはキワモノを暗示する名称だとか、日本女性は胸や腰が小さく、プロポーションが良くないという意味のパロディーだとか、他にも様々な意味合いを込めてKIMONOという商標を使っているようである。日本女性の体形に関する蔑称を込めて作られたもののようである。

 もちろん、実際には欧米女性と日本女性の体形には一般に言われているほど大きな違いは無い。日本女性にも胸や腰が大きい人がいるし、欧米女性にも胸や腰が小さい人がいる。テレビや映画で誇張されたイメージが先行しているので、劣等感を持っている人が多いのを利用したプロパガンダ(宣伝広告)だろうと思う。

 しかし、誰もが当たり前に思っている問題に、なぜ、今になって嘲笑的な宣伝攻勢をかけなければならないのだろうか。いくつか理由を類推してみよう。

 いつの間にか、我々が知らない間に浸透している文化破壊がある。デジカメやビデオカメラによって若い女性がセルフヌードを撮る習慣である。コンプレックスが強い女性ほど、プロポーションが良いセルフヌードを願望する。結婚して、夫婦でセルフヌードを撮るのも、今では当たり前になっている。裸の写真やビデオがある文化破壊が浸透し、すでに数十年が過ぎて、もはや常識化しているわけである。

 確かに、若くて美しいうちに自身の体型を残せるのは技術の進歩である。猥褻だとか、恥を知らないという批判は過去のものかもしれない。インターネットでは裸の写真や動画が氾濫している。児童ポルノは規制が加わったが、だからと言って、セルフヌードを撮る女の子がいないわけではない。

 プロポーションに自信が無い女性心理と男性の願望を狙って作られた宣伝攻勢だと考えられる。日本で体型強制下着がヒットすれば、アジア全域でヒットするという読みがあるのだろう。商魂逞しいと言わざるを得ない。

 しかし、である。胸が小さな女性を好む男もいるのである。腰が大き過ぎる女性を嫌がる男もいるのである。欧米の文化的常識が日本の文化的常識と一致するわけではない。これはアジア全域でも言える事だろうと思う。

 体型強制用コルセットは苦しいので、昔から女性の人気は無かったようである。むしろ、男性願望から来る商品だと言って良いだろうと思う。

 今は運動や薬物を使ってプロポーションを変える技術が進んでいるようで、それに比べると、科学的とは言えない商品だろうと思う。



                                   <NOBUAKI>