<電子書籍は失敗したか>

電子書籍は失敗したか


 出版不況が続き、出版社の倒産が相次ぐ中で、期待されていた電子書籍だが、必ずしも成功しているわけではないようだ。

 テレビを見ていたら、電子辞書のCMが流れていたのだが、実に数百冊の辞書、二千冊の小説が入った電子辞書が電子書籍リーダーと競う価格で発売されていた。古典に属する古書ばかりだったが、これでは電子書籍は勝負にならないだろう。

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 おそらく、不振の電子書籍に見切りをつけた一部の出版社が造反したのだろうが、本が売れない中で、大量の本を廉価でまとめ売りする商売を考えるのは誰でも同じらしい。インターネットが普及した社会で、本の価値観が変わっているのだろうと思う。

 パソコンよりも2桁ほど記憶容量が少ない電子辞書でも、二千冊ぐらいの小説が入るのは事実である。小説1冊を16ビットの漢字コードで入れるには1MBもあれば十分だろう。現在のように膨大な記憶容量を持つメモリーが廉価で売られている時代では、電子辞書というよりも電子本棚と呼んだ方が良いような製品である。

 このままで行くと、蔵書数が数十万冊に達する電子図書館が発売される時代が来るのかもしれない。



                                   <NOBUAKI>