<鉱物学的特徴を持つ新種の地球外物質発見>

鉱物学的特徴を持つ新種の地球外物質発見


 国際宇宙ステーション(ISS)のズベズダと呼ばれているモジュールで観測されている装置内で、今までにない鉱物学的な特徴を持つ新種の地球外物質が発見されたようである。



 →宇宙で回収の微粒子は新種の地球外物質 JAXAなど発表

 2002~2005年に渡って宇宙から回収した試料で、直径約30マイクロメートルの微粒子の鉱物組成が新種のものと判明したようだ。新種の微粒子に含まれる硫化鉄は高熱に晒された後で急激に冷やされた特徴があるという。

 地球大気圏に突入して採集された地球外物質は高熱と酸化で変成している物が多いのだが、宇宙ステーションが公転する高度400kmの宇宙空間で採集された微塵の中に、新種の始原的な特徴を持つ物質が見つかったのは太陽系の起源を探る上で重要だろう。

 一度高温に晒された後で、急激に冷却された特徴を持つ鉱物が発見されたのは、太陽系が誕生して惑星が出来始めた頃に、高温だった太陽系が急激に冷却された可能性を意味するもので、地球型惑星に氷が少ない原因解明になるかもしれない。

 太陽系が彗星物質のような氷を多く含んだ小天体の衝突で惑星が出来たのであれば、地球は木星や海王星のような惑星になっていたはずで、一度、高温に晒されてガスや氷が蒸発して失われた後で、衝突が起こったのでなければ、地球型惑星が出来ないのは多くの系外惑星を見ても明らかだろう。

 しかし、高温に晒されてガスや氷が蒸発して失われた後に、急激に冷却され、その後で衝突が起こって地球型惑星が誕生したのだとしたら、その原因は何なのだろうか。

 太陽が異常な膨張を引き起こしてガスや氷を蒸発させたのだろうか。それとも、太陽近隣の小天体が遠くに押し退けられて軌道が変わり、温度が下がったのだろうか。それとも、高温だった宇宙が相転移を起こして低温に変わったのだろうか。原始太陽系が誕生した当時、他の惑星系では起こらなかった未知の現象が起こっていたのは間違いないようである。



                                   <NOBUAKI>