<政治利用されるいじめ問題>

政治利用されるいじめ問題


 いじめ事件が放置され、自殺する生徒が出るようになると、マスコミが騒ぎ出し、いじめ反対キャンペーンが始まる。過去に何度となく繰り返されて来たパターンだが、一向に解決するわけではなく、学校や教育委員会による事件の隠蔽工作が周到になり、容易な事では外部の人間に信じさせないように情報操作が巧妙になっただけである。

 いじめ事件が原因で中学生が自殺した事件ならば過去にも多くの例があるが、大津市の中学生自殺事件はマスコミ報道がエスカレートし、インターネットでも書き込みが急増して大きな社会問題となり、政治家が口を挟む事態にまでなっているが、いじめだけが問題視され、事件の本質が曖昧になっている感じがしてならない。

 インターネットで多くの人が事件を問題にしたのは、中学生がいじめが原因で自殺したからではない。学校や教育委員会、警察、文部科学省、マスコミに至る教育行政や報道に携わっている組織が事実関係の隠蔽に狂奔し、事件の解決を遅らせた結果、被害者の自殺にまで発展した経緯が問題視されているのである。

 もしかしたら、被害者が自殺したというのも捏造で、いじめ自殺に見せかけた殺人事件だった可能性も指摘されている。

 学校側の発言が二転三転し、喧嘩だったのか、いじめなのか、それとも、暴行傷害窃盗事件だったのかが曖昧なままである。暴行や窃盗を繰り返した末に殺人にまで発展した事件を揉み消す為に、いじめ自殺事件を捏造した可能性まで考えられるように思う。

 いじめグループによる事件ならば、日頃から被害に遭っている生徒は大勢いるはずである。事件の告発者が多数に上り、インターネットでの情報提供が多いなど、学校、教育委員会、警察、マスコミが隠している事実が少なくないように思われるし、同じような被害を受けていた生徒の報告例が1つも無いのが不自然である。誰かが事件の本質を隠す為に情報操作に腐心しているように思われてならない。

 1人の自殺者が出た事件の背後には100人の未遂事件があるはずである。いじめ自殺事件が氷山の一角に過ぎないのだとすれば、学校側が隠している事件が数多く存在するのではないだろうか。他の事件を全て公表されるのを恐れて、いじめ自殺事件だけを問題にしているのかもしれない。

 政治家による加害者生徒に対する糾弾キャンペーンで終わったのでは、いじめ問題の解決にはならないだろう。中学校の教育制度が前近代的で、大学のように開放的なものに変えた方が良いという意見もある。教育制度改革にまで踏み込む必要がある事件かもしれない。



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