<NHK特集「メガクエイクⅡ第3回」を見て>

NHK特集「メガクエイクⅡ第3回」を見て


 東日本大震災以降、地殻大変動期に入った日本列島をテーマにしたドキュメンタリー番組の3回目である。本物と見間違うばかりのCGを駆使し、近い将来に起こり得る地震・火山災害を展望した番組だが、誰もが緊迫する内容にも関わらず、ドラマが漫画的で間が抜けた印象を受けるものになっている。

 番組によると、東日本大震災の発生によって日本列島周辺の地殻が引き伸ばされた形になっているようで、その影響で地下のマグマ溜まりにある溶岩が地上に上昇し、大規模な火山噴火が東北・関東地方を中心に頻発する可能性が高まっているという。

 東北地方の活火山だけではなく、富士山が大噴火を起こす可能性もあるようで、非常に近い将来起こり得るようだ。日本列島全体が大変動期に入ったようである。過去の巨大地震と同様に東日本大震災、東海地震、中南海大地震という具合に、巨大地震の断続的な発生も考えられるという。

 同時に、巨大地震発生直前の海底隆起、海底からのラドン発生による電離層の異常、海底の温度上昇などから、巨大地震を予測する技術も紹介しているが、果たして、いざとなった時に地震発生を警告して住民を避難させる決断力を政府が持ち得るかとなると、過去に前例が無いだけに疑問に思える。

 おそらく、阪神大震災、東日本大震災と同様に、地震予報を出さないまま多くの犠牲者を出す結果に終わるだけではないだろうか。何もしない方が責任追求を受けない体質を持っているのを忘れてはならないだろう。

 東日本大震災は地震・津波・原発事故を引き起こしただけではないようだ。これから、大規模余震の発生と日本列島全体での火山災害をもたらすようである。M7.3だった阪神大震災の後にも有珠山の噴火が起こっているだけに、M9だった東日本大震災の後には、どれだけ多くの火山噴火が起こるのだろうか。

 それにしても、悪い事が重なり過ぎていないだろうか。太陽活動が小氷期に入って下り坂になり、世界経済に大きな影響を及ぼし始めているのに、これに巨大地震と大規模噴火の頻発が重なって、経済に大きな打撃を与えるのだとしたら、福島第一原発事故後の放射能汚染問題が解決出来ずに行き詰っている現状を見ても、世界経済の不振を見ても、未来は破局が待ち構えていると言っても良い状況のようだ。



                                   <NOBUAKI>