<メガクエイクⅡ「津波はどこまで巨大化するのか」を見て>

メガクエイクⅡ「津波はどこまで巨大化するのか」を見て


 NHK特集「メガクエイクⅡ(第1回 いま日本の地下で何が起きているのか)」は見過ごしたが、メガクエイクⅡ(第2回 津波はどこまで巨大化するのか)の後半部分を見る事が出来た。

 CGのリアリティーが格段に高くなり、本物そっくりの大津波が再現されている番組だが、去年発生した東日本大震災から得た地震や津波の情報を元に製作されたのだろう。

 2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震(M9.1)以降、2005年3月28日(M8.6)、2007年9月12日(M8.5)と減衰しながらも連続してスマトラ島沖で巨大地震が相次いでいるが、東日本大震災以降の日本列島も同じような巨大地震の連鎖が続く可能性が高いようである。

 →スマトラ島沖地震

 津波の評価基準が甘過ぎるという批判が国会で問題化したせいか、想定される津波の高さは30メートルを超えるという。従来の低過ぎた想定を大きく上回るものとなっている。都市型災害が予測される巨大地震の被害も大幅に修正されたようである。

 東日本大震災で起こって記憶に新しい津波被害を全てCGで再現しているのに等しい番組だが、東海・中南海地震が数年以内に起こるとすれば、この番組の予想のようになるのだろうか。

 東日本大震災が起こった場所は日本海溝の近隣であり、東海・中南海地震が起こると言われている場所は、フィリピン海プレートを挟んで日本海溝とは別の断層なのだが、これが連動して起こるのかどうかが昔から議論の的になっている。

 東海・中南海地震が起こると言われている場所はメタンハイドレートが大量に眠っている一帯と重なるのだが、日本沿岸に位置するので、地震発生とほとんど同時に津波が押し寄せると考えられているようだ。番組で想定されているように、波高18メートル、最大波高30メートルの大津波が押し寄せたら、自動車生産、家電生産の工業地帯中枢が位置する地域だけに、その被害は東日本大震災を超えるものになるだろう。

 もちろん原発事故の発生も十分に考えられるだけに、主要都市を津波で失った上に放射能汚染が重なったら、日本は立ち直れなくなると言っても良いだろう。従来の地震被害の想定が甘過ぎたのは言うまでもない。

 番組でも「数十年後の日本は今とは全く違う国になっている。」と話していたが、確かに、このまま経済の衰退が巨大地震と連動して続けば、日本に未来は無いだろうし、一度に多数の原発事故が重なるような事態が再び起これば、国の存続さえ危うくなるのも考えなければならないだろう。

 もっとも、この番組は相変わらず、巨大地震の日付を隠して出そうとしないなどの情報の隠蔽が見られ、巨大地震が今の時期に頻発するようになった原因に関しては触れようとしないようだ。

 今までにも何度も指摘したが、最悪の事態を起こしている原因は最悪の選択を続けて来た政府と、それを黙認して来たマスコミにあると言わざるを得ない。政府が最悪の選択をしなければ、最悪の被害は起こらなかったに違いないのである。言うまでもないが、政府が常に最悪の選択を繰り返して、国を破局に追い込んでいる事実を知って置く必要があるようだ。

 最悪の事態を防ぐ方法は情報公開である。隠蔽している真実を認める勇気である。東日本大震災が偶然起こった地震ではなく、物理現象によって誘発された地震の可能性を示す証拠が数多くある。今の政府とマスコミは最悪の選択を黙認する無責任さはあっても、最悪の事態を招いている事実を認める勇気は無いようである。

 少なくとも、米国は最悪の選択を続ける日本の破局を止める方法を知っているのは間違いないようだ。1991年に湾岸戦争を開戦して物理現象を引き起こす原因を作ったのは米国だからである。政府とマスコミが執拗に継続している最悪の選択とは、20年以上に渡って物理現象が続いている事実を隠したまま、最大の破局が来る日を待つ愚かさなのである。



                                   <NOBUAKI>