<NHK特集「ユーロ危機」>

NHK特集「ユーロ危機」


 欧州金融危機で経済が行き詰ったギリシャ、イタリアを中心に、国債の暴落で緊縮財政に追い詰められるEU諸国を取材したドキュメンタリーである。

 CDSを投機買いして国債の下落を誘導するヘッジファンドの荒稼ぎを出して、それがユーロ危機を招いていると言わんばかりの演出だが、果たして、それだけだろうかと勘ぐりたくなる。

 EU統合時に甘い餌のバブルを作り出してギリシャを経済危機に追い込んだ責任があるのは誰だろうか。資金を過剰に融資して債務不履行に追い込み、利子を搾り取る手口は昔から使われているもので、以前にもブラジルやアルゼンチンなどの中南米諸国がIMFのカモにされた歴史もある。

 バブル時の過剰融資が財政破綻に繋がるのは日本でもアジア通貨危機で苦い経験をしているし、それはEUでも予想されていたはずだが、結局は何も対策を用意しないまま同じ歴史を繰り返しているようだ。

 ギリシャやイタリアの財政再建策が無策だというヘッジファンドの言い分に一理あるのは、わかっていながら何も対策を用意しないで破綻を招く構図が何も変わっていないからだろう。

 このままではリーマン危機後の世界金融危機と同様に、世界恐慌になりかねないという内容は真実だろうが、以前から予測されていたシナリオではないかと思うのである。

 現在の世界金融危機に至る構図が不自然に思えるのは、同じ日付の巨大地震が2年連続する現象と連動して金融危機が起こっているからなのを以前に書いたが、なぜ、この不可解な現象の2年後に金融危機が繰り返されるのかをマスコミは明らかにしようとしない。

 2011年の今年に犠牲者が多い巨大地震、金融危機が繰り返されるのは、過去に同じ日付の巨大地震が繰り返されている物理現象を追いかけて行けば、必然的に予測される事実でしかない。来年と再来年も金融危機が続き、2013年には深刻な金融危機が発生する可能性が高いのも予測出来るのである。それにも関わらず、マスコミが物理現象に関して一言も触れようとしないのは、なぜなのだろうか。

 タイムマシンで未来を覗き見るのと同じ現象が20年以上も続いているのに、政府もマスコミも沈黙を続けるだけで真実を認めようとしていないのである。同じ日付の巨大地震が起こる物理現象は2年先の未来を我々に教えてくれているのに、マスコミが放送するのは旧態依然の使い古された解説ばかりであり、明快さを欠くものばかりである。

 2010年のチリ地震の最大余震(M6.9)と2011年の東日本大震災が同じ日付の3月11日であるのがわかった時に、2年後の2013年にも規模が大きな金融危機が起こるのを確信したのは、アジア通貨危機、世界金融危機のどれもが同じ経過を辿っているからに他ならない。

 すでに結果がわかっているのに、ヘッジファンドの責任か、財政危機を招いたギリシャ、イタリア政府の責任かを論じていても意味がないだろう。金融危機が回避出来ないから起こっている物理現象ではないのだろうか。

 この現象が始まった頃は年に1回だけだったが、現在では年に4回も起こっている。発生する間隔も狭まって、毎年起こり続けるようになっている。何か途方も無い破局が起こりかけているのは言うまでもない。

 番組では財政危機の日本も例外ではないという内容だったが、物理現象を調べてみると、同じ日付の巨大地震の全てが、最後は日本に向かって集まる方向に動いているのである。金融危機が起こる原因を作っているのは、赤字国債が膨らんで莫大な負債を背負い、円高デフレが続いている日本にあるのではないだろうか。

 この物理現象が始まってからは、時間の流れが徐々に遅くなり、ついには逆向きに流れ始め、現在は物理現象が始まった1991年に向かって時間の逆行が起こっているような事件が続発している。現在、起こっているのは1992年のバブル崩壊と同種の事件ではないだろうか。

 EU諸国の財政運営の失敗か、ヘッジファンドの責任かを論じている場合ではないようだ。物理現象を止めなければ世界恐慌と世界大戦の再燃は回避出来ないだろうと思う。

 →世界恐慌は2011年頃から始まるのか
 →時間は逆戻りするか
 →時間は逆戻りするか(2)



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