<ラグビーボール型の準惑星ハウメア>

ラグビーボール型の準惑星ハウメア


 一般に小惑星は小さいほど不定形、大きくなるほど重力で球形に近づくのが定式だが、準惑星ハウメアは直径2000kmという巨大な準惑星にも関わらず、ラグビーボールに類似した形状をし、水が凍った結晶質の氷があるようだ。

 →ラグビーボール似の準惑星ハウメア、表面に結晶質の水氷 ESO

 →ハウメア (準惑星)
 →細長い準惑星、「ハウメア」と命名

 同じく主成分が岩石と氷の土星の衛星レア(直径1529km)でも重力で球形をしているのだが、直径2000kmに達する準惑星ハウメアは球形ではない。ラグビーボールのような形状をし、4時間未満という短い自転周期で回転している。ヒイアカ(直径約400キロ)とナマカ(直径約200キロ)という2個の大きな衛星まである。

 岩石と氷で出来ている準惑星ハウメアだが、彗星にはピーナッツ型の形状が多いので、彗星起源の天体なのかもしれないが、直径が2000kmもある彗星が存在するのだろうか。

 巨大な人工天体を作って宇宙旅行をするとしたら、姿勢を安定させる為に自転させる必要があるのと、細長い形状の方がロケットエンジンで推進しやすいなどの理由から、ラグビーボール型が理想なのだが、自然界にも同じ形の天体が存在するのだろうか。

 細長い形状の小惑星や彗星は複数の天体が衝突した後、そのまま1つの天体となったと考えられるらしいが、直径が2000kmもある天体が衝突で形が壊れずに安定して存在出来るのだろうか。

 ところで、自転速度が速い恒星には赤道方向に大きく膨らんだミカンのような楕円体の形状をした星もあるが、惑星でも自転速度が速ければ同じように楕円体になるはずであるし、生成初期に自転速度が高速だった為に赤道上が膨らんだ痕跡が見つかっている天体も発見されているのである。なぜ、準惑星ハウメアはミカンのような形にならずにラグビーボールのような形状をしているのだろうか。

 自転周期が4時間未満と短いのが原因と考えられているようだが、球形にならなかったのは惑星全体が溶けた歴史が無いのかもしれないし、天体の形が細長く引き伸ばされてラグビーボール型に歪むほど強い重力源の近くで出来たのが原因かもしれない。もしかしたら、準惑星ハウメアは未知の天体発見に繋がる呼び水かもしれない。



                                   <NOBUAKI>