<止まらない放射能放出>

止まらない放射能放出


 福島第一原発は現在も毎日、周辺環境中に154テラベクレルという大量の放射性物質の放出が続いている。







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 →福島第1原発:放射性物質放出 毎日154テラベクレル

 福島第一原発1~4号機の爆発事故から、すでに1ヶ月が過ぎたが、これまでに37万~63万テラベクレルの放射性物質が周辺環境を汚染し、今なお1日換算で154テラベクレルに達する放射性物質が環境中に漏れ続けている深刻な状況にある。

 それにしても、日本の原発事故だけが、なぜこうも時間ばかりかかって収束に至らないのだろうか。スリーマイル島原発事故もチェルノブイリ原発事故も放射能放出を止めるまでには、それほど日数を要していない。

 ところが、福島第一原発事故は最低でも3ヶ月、下手をすると9ヶ月以上かかると言われている。チェルノブイリ原発事故でも10日間で放射能放出を止めているのに、福島第一原発事故が1ヶ月が過ぎても放射能放出が続いているのはなぜだろうか。

 現在は格納容器内に大量の水を注入して原子炉全体を冷却する水棺方式で対応する方向に向かっているようだが、水を使った冷却方法以外に打つ手を持たないのが見ていてわかるだけに対策が貧弱な印象を拭えない。

 大量の水を使って原子炉を冷却する方法は大量の放射能汚染水を抱える結果になる。巨大なタンクに一時凌ぎの備蓄をおこなっているようだが、いつまでも続けられるわけではない。

 米国や旧ソ連の原発事故が高度な科学技術に基づく対策を駆使したものであるのに比べると、日本の原発事故対策は1つの方法だけに頼った物量戦しか無いのはなぜなのだろうか。

 福島第一原発事故は原子炉の冷却にまだ多くの時間を必要とし、倒壊の危険がある大量の使用済み核燃料棒が入った貯蔵プールが沸騰寸前の状態で残ったままでもあり、危機が去ったわけではないという。

 事故対策がこれほど貧弱な国が、高速増殖炉やガス冷却炉などの最先端の原子力技術の開発を継続していたという事実が、安全対策無視の原子力開発が続いているのを物語っているように思う。

 <追記>

 福島第一原発周辺の1年後の累積放射能汚染予測地図が公表されたが、浪江町で235.4ミリシーベルトなど、各地で数十から数百ミリシーベルトに達する放射能汚染が予測されており、絶望的な数字が並んでいるようである。

 →福島第1原発:汚染予測を公表 累積線量が浪江町で高い値

 福島第一原発からの放射能放出を止めない限り、福島県は第2のチェルノブイリになるだろう。



                                   <NOBUAKI>