<福島第一原発1号機で爆発事故>

福島第一原発1号機で爆発事故


 最悪の事故でなければ良いが、福島第一原発1号機がある付近で直下型の大きな縦揺れ地震が起こり、原子炉建屋が倒壊して白煙を上げる爆発が起こり、4人の作業員が負傷した。まるで1986年にウクライナで起こったチェルノブイリ原発事故を連想させるような大事故だが、果たして真実はどうなのだろうか。



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 福島第一原発事故は地震による縦揺れのような現象が起こり、爆発が起こって噴出物を確認出来たという部分が、1986年にウクライナで発生したチェルノブイリ原発事故に酷似している。原子炉本体が暴走爆発した事故で見られる現象だからだが、福島第一原発の場合はどうなのだろうか。

 →チェルノブイリ原子力発電所事故

 原子炉本体が水蒸気爆発を起こして原子炉建屋が倒壊したのだとすればチェルノブイリ原発事故と同じだが、現在はまだ何も報道されていない。放射線レベルが異常に高い値を示しているのを見る限り、炉心と繋がっている一時冷却系で爆発事故が起こったのだと考えて良いだろうが、そうだとすれば、報道されているように炉心溶融(メルトダウン)が起こっている可能性が高いだろう。

 チェルノブイリ原発事故では原子炉建屋は残っていたが、天井が吹き飛んで無くなり、炉心は超高温に達して燃えていた。福島第一原発事故では原子炉建屋は崩落していて、骨組みだけが残っている。事故の規模が大きいのは疑いないが、炉心がどういう状態なのかの報道がない。

 直下型地震が原因で原子炉建屋が崩落したのであれば、隣接する2~4号機の原子炉建屋も損傷が見られるはずだが無傷のようである。1号機内部で破壊的な爆発が起こって原子炉建屋の崩落が起こったと考えないと説明出来ないようだ。

 チェルノブイリ原発事故では原子炉が暴走した段階で通常運転の限界を遥かに超える出力まで上昇し、原子炉内部の冷却水が水蒸気爆発を起こして吹き飛んだ。福島第一原発1号機が同じように暴走爆発を起こしたのだとすれば、原子炉内の冷却水が水蒸気爆発を起こして原子炉建屋を吹き飛ばしたのだと考えられる。

 問題が深刻なのは、超高温に達して溶融した炉心本体を制御する対策が無くなった場合、大量の放射能を出し続ける危険がある事だろう。チェルノブイリ原発事故では暴走爆発した段階で炉心本体も爆発で吹き飛ばしたので、放射性物質はほとんど残らなかったが、世界中に深刻な放射能汚染を巻き起こした。なお、放射性物質(死の灰)は暴走爆発でほとんどを大気中に吹き飛ばしたものの、炉心溶融した後で固化した核燃料の95%は石棺内に残っていると考えられている。

 福島第一原発の事故が、そこまで深刻なものかについては何も報道されていない。原子炉本体が爆発したのでなければ一次冷却水タンクの爆発かもしれないが、炉心が制御可能な状態で残っているのだろうか。

 チェルノブイリ原発事故も地震が原因で起こったと主張する人達もいる。福島第一原発事故は疑う余地無く、地震が原因で起こった事故である。これから、どういう報道がおこなわれるのかわからないが、ソ連がチェルノブイリ原発事故が原因で改革派による無責任な官僚主義への激しい批判が始まり、体制崩壊に繋がったのは歴史的事実である。日本も同じ道を歩むのだろうか。

 →福島第一原子力発電所事故



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