<なぜ国家的危機は起こったのか>

なぜ国家的危機は起こったのか


 東日本大震災被害と福島第一原発1~4号機事故が重なり、管総理自ら国家的危機を認める事態になっているが、これほど重大な危機に至った原因は何だったのだろうか。

 湾岸戦争で有名になった言葉がある。ピンポイント攻撃(精密誘導爆撃)である。コンピュータを使ったレーザー誘導で非常に正確に標的に爆弾を命中させる技術だが、これが成功して以降は戦争の戦い方が大きく変わっている。建築物や固定されている兵器は精密誘導兵器の標的になるだけであり、常に移動して攻撃をかわす戦術に置き換わった。同時に、ロボット兵器などの遠隔制御兵器の導入が始まり、人間の兵士が戦場で戦う常識は過去のものになりつつある。

 テロもまた大きく変貌を遂げている。ニューヨークで起こった同時多発テロでは、精緻を極める作戦計画の元にハイジャックされた航空機を使った体当たり攻撃で7つある世界貿易センタービル群の全てが倒壊する事態に至った。

 それは自然災害も同じである。阪神大震災では2度の巨大地震が僅かな時間差で複合して起こり、マグニチュード7.3という規模であるにも関わらず、被災地に壊滅的な打撃を与え、消火作業も満足に出来ないまま6434人の生命を奪った。

 同じ事は東日本大震災でも起こり、3度の巨大地震が僅かな時間差で複合して起こった結果、予測不可能な大津波が発生し、M9.0という過去の記録にない超巨大地震が発生して東日本沿岸地域は壊滅的打撃を受けた。

 この地震では福島第一原発1~4号機の全てが停電状態に陥り、非常用の補助電源が故障したまま制御不能の炉心溶融に至った可能性が高い。原発建屋が爆発で吹き飛び、周辺環境の放射能汚染は東京の水道水を脅かすまでに至っている。

 何が原因で、こんな異常現象が度重なって起こったのだろうか。不思議な事に、これらの巨大地震は湾岸戦争が起こった1991年(16進数で7C7)から始まっている奇妙な物理現象が原因で起こる、時間軸を対称に反復しながら連鎖する波動のように見える。この波動は日本の経済成長率が急激に落ち込む年と対称に並ぶ形で起こっており、この波動が原因の巨大地震が起こった年から2年後には度々大規模な金融危機が起こっているのである。

 実は、以前から、この波動が原因で2011年の今年には金融危機を誘発する現象が起こるのはわかっていた。警告の意味で書いてもいたが、何も対策が取られないまま、国家危機的状況を招く結果になっている。このまま何もしなければ、波動が対称になる年である2020年には、さらに被害が大きな現象が起こるのは過去の例から考えても疑う余地がない。

 →世界恐慌は2011年頃から始まるのか

 自然の報復と言えば説明は簡単だろうが、そうではない。湾岸戦争以前と以降で何かが食い違い、何らかの波動現象を引き起こして、その波動が重なる度に異常な物理現象が起こって、常識では考えられない事件が起こり続けているのではないだろうか。

 →不可解な事件の発生数が多い理由は何か(総括2)

 過去に、こういう物理現象が観測された例がない以上、その原因を作ったのが我々人間であるのは間違いない。湾岸戦争の前後で何がおこなわれたのだろうか。政府やマスコミが知らないはずがないが、何も報道しようとしないのはなぜだろうか。

 次の破局が予測される2020年まで、政府やマスコミが沈黙を続けるのだとすれば、我々には何が出来るのだろうか。国家危機や愛国心の焚き付けを繰り返すマスコミのセンセーショナリズムに騙されるのではなく、過去の歴史から冷静に未来に起こる危機を見通す力が必要とされているように思える。何もしなければ2020年に起こるかもしれない危機は回避出来ないだろう。

 この周期的な波動現象が起こる発端となったのは、湾岸戦争へと繋がるイラク軍のクウェート侵攻が起こった1990年である。この年にどんな事件があったのだろうか。もう一度、1990年に戻って考え直す必要がありそうである。何か重大な事実が隠されているに違いない。



                                   <NOBUAKI>