<太陽系内に未発見の巨大惑星がある可能性>

太陽系内に未発見の巨大惑星がある可能性


 太陽系内に木星質量の4倍の重さがある巨大惑星(テュケー)が存在する可能性を指摘する論文が専門誌に公開された。NASAによると新型の赤外線宇宙望遠鏡「WISE(ワイズ)」の観測で検証に2~3年かかるという。

 →太陽系に未発見の巨大惑星か 米大チーム、専門誌に論文

 太陽系内に褐色矮星規模の伴星か、それよりも小さな巨大惑星が存在する可能性は以前から考えられていたものであり、目新しい問題ではない。未発見の巨大惑星の距離が1万5千天文単位(2兆2千5百億キロ)という遠いものであるのは、現在の観測技術で発見されていないからだろう。

 太陽系の外側に巨大惑星が存在する可能性があるのは、系外惑星では実際に恒星から遠く離れた軌道を公転する巨大惑星がいくつも見つかっているからに他ならない。太陽系にも遠い軌道を公転する巨大惑星が存在する可能性があり、惑星ではなく、恒星になり損なった伴星の可能性もある。

 巨大惑星が1つではなく、複数存在する可能性も否定出来ない。巨大惑星が恒星間空間に散在する浮遊惑星が太陽に捕獲されたものであれば、離心率が大きい楕円軌道、それも逆行軌道を公転する巨大惑星の可能性もある。他の恒星から外に放り出された地球規模の惑星が太陽系の外側で逆行軌道上を公転している可能性もある。

 太陽系の外側に木星よりも大きな巨大惑星が数多く見つかると、太陽系の規模に関する定説が崩壊し、太陽系というのは大規模な惑星系であって、地球からの観測で見つかっている惑星は、その一部に過ぎないという考え方も出来る。

 確かに、太陽系よりも遥かに大規模な惑星系は見つかっている。太陽系が、それに匹敵する規模のものだとすれば、惑星が12個見つかっても、16個見つかっても不思議ではない。太陽系の惑星は全部で14個ぐらいあるという学説も存在する。

 太陽系が大規模なものである可能性があるのは、系外惑星の多くが巨大惑星が恒星に異常に近い軌道を公転しているのに対して、太陽系では恒星に近い軌道に惑星が見つからない為だろう。太陽系が外に向かって開いている大規模な惑星系であれば、太陽の近くに惑星が見つからないのは惑星系の規模が非常に大きい為かもしれない。

 これから観測技術の向上で、いくつ巨大惑星が見つかっても不思議ではないだろうと思う。



                                   <NOBUAKI>