<時間は逆戻りするか>

時間は逆戻りするか


 湾岸戦争以降に起こった事件を調べてみると、2002年をピークに時間が逆戻りしているような印象を受ける事件や自然現象が多いように思える。

 湾岸戦争から2002年までは大規模戦争や同じ日付の巨大地震の連続、金融危機などが続発していたものの、過去と同じ事件が続発しているようには思えなかった。

 ところが、2002年頃から、時間が逆戻りを始めているように見える事件や自然現象が繰り返しているように思えるのである。

 同時多発テロとアフガニスタン攻撃が起こった2001年とは、2002年を分岐点に対極の位置にある2003年にスペースシャトル「コロンビア」の空中分解とイラク戦争という、何か酷似した印象を受ける事件が繰り返しており、その後も、同じ日付の巨大地震の連続、世界金融危機など、過去に戻りながら事件を再現しているような印象を受ける出来事が多いように思うのである。

 アジア通貨危機が起こった1997年は2002年の5年前になるが、6年後の2008年に世界金融危機が起こっているなど、2002年を分岐点として、ほぼ対極にある位置に酷似した事件が多い。

 自社連立政権が誕生したのは1994年であり、2002年の8年前になるが、7年後の2009年に民主党主導の連立政権が誕生しており、ほぼ同じ時期にあたるのである。

 1994年と1995年は湾岸戦争と同じ日付の1月17日に米国と日本で巨大地震が続いているが、戦争とは一致しないものの、2009年と2010年の1月4日にも、ニューギニア島とソロモン諸島で巨大地震が同じ日付に起こっている。1994年には彗星が木星に衝突する事件が起こっているが、不思議な事に2009年にも彗星か、小惑星が木星に衝突した痕跡が見つかっているのである。

 1993年はピナツボ火山噴火の影響で農作物が不作になり、タイ米の緊急輸入がおこなわれるなど、食糧問題が表面化した時期だが、アイスランドの火山噴火の影響で2010年の今年や来年は農作物の生育に影響が出るのだろうか。そう言えば、デフレが続いたせいで、日本の経済力は湾岸戦争当時に戻ったと言われるが、このまま経済の衰退が続くのだろうか。

 2002年をピークに時間軸が放物線を描いて逆戻りしているように見えるが、もちろん、全ての面で同じ事件が繰り返されているわけではない。同じ事件が繰り返しているように見える時間の相似現象が起こっているだけだが、それにしても類似点が多過ぎるように思える。

 1992年はバブルが崩壊した年である。1991年は湾岸戦争が起こっている。2011年以降、株の暴落や大規模戦争が再び繰り返されるのだろうか。このままSDI(戦略防衛構想)や冷戦が復活して、再びバブル時代に戻るとは思えないのだが、何とも奇妙な一致が多いように思うのである。

 もちろん、物理学の世界では時間が逆戻りすることはないと考えられている。また、時間が逆戻りするとしても、ビデオやDVDを逆回しにするように何もかもが逆向きに動くわけではないらしい。現在、起こっている現象が時間が逆戻りしている為だとしても、我々は若くなるわけではないし、失ったものが返って来るわけでもない。過去と良く似た事件を繰り返しているだけなのである。

 もし、時間が逆戻りしているのだとすれば、数年後には湾岸戦争が起こった1991年に酷似した戦争が起こる事になるが、果たして本当にそんな事があるのだろうか。まさか、2009年と2010年に同じ日付の巨大地震が連続した1月4日と同じ、2013年1月4日というような事はないだろうと思うが。

 <追記>

 2010年の現在、英国で労働党政権が敗北して保守連立政権が誕生し、アジアではタイの政変など、動乱期に入っているように見える。日本の政治経済情勢も同じで、1993年当時の状況に似ているように感じる。このまま逆戻りの歴史を繰り返して、再び湾岸戦争やバブルによる経済再建、SDI(戦略防衛構想)の復活、冷戦への逆行へと突き進むのだろうか。

 それとも、米国によって時間の改変がおこなわれたと考えられる1990年とは2002年を分岐点に対極に位置する2013~2014年頃に時間の逆戻りが終わるのだろうか。もし、そうならば、その頃の日本はどうなっているのだろうか。



                                   <NOBUAKI>