<NHK特集「メガクエイク第4回」を見て>

NHK特集「メガクエイク第4回」を見て


 最近起こったチリ地震津波やスマトラ大津波などを含めて、東海・中南海地震時に発生すると想定されている津波被害を念頭に構成されたドラマによる地震解説番組である。

 前回では、阪神大震災の被害が大きかったのは2つの断層が動いたからだという説明だったが、スマトラ大津波の被害が大きかったのも同じく、2つの断層が動いたのが原因と説明されている。

 まるで2段式ロケットのように、最初の断層が動いた直後に別の断層が動いて地震波を増幅し、大きな被害をもたらしたようである。

 東海・中南海地震の解説でも3つの断層が同時に連動して動く危険性を訴えているが、同じ日付の巨大地震で、なぜ、2回目に起こった地震だけが断層が2つ連動して動いたのかは一切説明されていない。

 津波被害を解説する防災科学番組であるのはわかるが、スマトラ大津波は過去にも数百年周期で何度も繰り返し起こっている歴史的な事件であったのに、当事国の防災意識が貧弱で、地震警報装置も津波警報装置も満足に備えておらず、犠牲者数を多くする原因を作ったのは周知の事実である。ハイチ地震やチリ地震の犠牲者が多いのも地震対策の不備が原因と考えるしかない。

 何よりもわからないのは、1991年に起こった湾岸戦争(1月17日)とソ連崩壊(12月26日)に合わせるように阪神大震災やスマトラ大津波が起こっており、どちらも前年の同じ日付にノースリッジ地震やイラン地震が起こっていて、2回目の日付が同じ巨大地震で大きな被害を出している点である。この問題に関して番組では何も説明しようとしないのが大きな不満であった。

 実は、同じ日付の巨大地震が繰り返している例は、ここ数年だけでも、10月8日のパキスタン地震とバヌアツ地震、1月4日のニューギニア地震とソロモン諸島地震、イラク戦争と同じ日付の3月20日に福岡西方沖地震とトンガ近海地震の例があるのだが、もし、2回連続して巨大地震が起こるとすれば、今年の3月20日に地球上のどこかで巨大地震が起こる可能性が予測されるわけで、もちろん、必ず起こると断定する根拠は無いのだが、過去の巨大地震の日付が繰り返す物理現象が現在も続いているのであれば、起こっても不思議ではないのである。

 もし、イラク戦争と同じ日付の3月20日に過去と同様の巨大地震が起こるとすれば、番組で解説された2つの断層が同時に動く現象も起こる可能性があり、大きな被害がもたらされると想像出来る。

 こんな奇妙な自然現象が起こる原因を作ったのが、湾岸戦争、ソ連崩壊、アフガニスタン戦争、イラク戦争を起こした米国にあると考えられるのは言うまでもないだろうが、一切の説明を避けて沈黙を続けるNHKである。

 物理学者、地震学者、軍事評論家などを招いて、この物理現象に関して詳しい解説をおこなう番組を放送すれば、関心を持つ人は多いだろうが、視聴率の低下、広告収入の落ち込みなど、テレビ離れを憂える番組を放送することはあっても、こういう日米関係が絡んだ深刻な問題に関しては番組制作をおこなわないNHKである。

 3月20日に何も起こらなければ、それで済む問題だろうか。もし、仮に、今年の3月20日に地球上のどこかで巨大地震が発生し、多くの犠牲者が出た時に、NHKは、なぜ隠していたと批判されなければ良いのだが、その場合でも沈黙を守って何も放送しないで済ますつもりだろうか。

 地震が起こる、起こらないは別に考えても、視聴者が本当に知りたい事実を報道せずに、単なる防災番組しか作らないのでは、テレビ離れが進むのも当然だろう。



                                   <NOBUAKI>