<小氷期の時代>

小氷期の時代


 氷河期について調べていたら、小氷期は太陽黒点活動の減少だけが原因ではないようで、地球温暖化による海流の変化などの副次作用が影響して、今後は平均気温の低下が北半球で始まり、2017年のピーク時には平均気温が7~8℃下がると予測されているのだという。平均気温が下がると、農作物の不作が原因の食糧危機、経済悪化に伴う世界恐慌、最後は世界大戦を誘発する危険もある。危機は避けられないのだろうか。

 →氷河期

 小氷期の歴史を見ると、現在は冬でも凍らないはずの河川が厚い氷に閉ざされたり、初夏に雪が降ったり、農作物の不作で飢饉が発生し、戦争や革命、暴動が多かった時代である。最近では、第一次世界大戦と第二次世界大戦が短い小氷期の時代に起こっている。

 もっとも、1913年に起こった太陽黒点活動の減衰が1年ぐらいで終わっているのに対して、第一次世界大戦は太陽黒点活動の減衰が終わった直後に始まっており、その後も第二次世界大戦が起こっているのを考えても、太陽黒点活動が再び活発になる頃に人類が異常行動を起こすのが世界大戦の原因なのかもしれないのである。

 人間の精神状況が小氷期の鬱(うつ)状態から、急に躁(そう)状態に変わる時期に、誇大妄想的な理想の実現を信じるようになり、世界大戦や革命が始まるのかもしれない。同時期に重要な発明や発見が起こっているのも、鬱(うつ)状態から、急に躁(そう)状態に変わる時期に青少年期を過ごした人に多いのである。

 すでに太陽黒点活動の減衰が始まっており、それが終わった後も寒冷な小氷期がしばらく続くとすると、その頃に戦争へと突っ走る熱狂的な政治運動が始まる危険がある。同じく、科学の分野でも今世紀最大の発見や発明がおこなわれる可能性がありうる。100年に1度の破滅と飛躍が同時に起こるわけである。「危機の時代」と言っても良い。

 現状に対する諦めや停滞が支配している現在から、あらゆる既成概念を破壊する社会変革の波に変わる時代が、すぐそこまで来ているのだとしたら、戦争と革命が支配する時代が再燃するのかもしれない。

 人間の本能に起因する生物学的な現象であるが、人類の大きな進歩に繋がるのか、それとも絶滅への道になるのか、やがて来る変革の時代が幕を開けようとしているようだ。だが、逆に言えば、躁(そう)状態になって扇動に騙されやすくなる人が急増する時代でもある。冷静に対処する必要があるだろう。

 ところで、少し面白い話をしよう。犠牲者が多い破局的な事件が9年周期で起こっているとも言われる。つまり、以下のような周期である。

 1977年:スターウォーズ第一作公開(後にレーガン政権の戦略防衛構想に利用される。)
 1986年:チェルノブイリ原発事故
 1995年:阪神大震災
 2004年:スマトラ大津波

 不思議な事に1977年から数えて9年周期で犠牲者が非常に多い事件を繰り返しているのである。しかも、巨大地震の場合は、その前年にも同じ日付の巨大地震が起こっている。しかも、阪神大震災が起こる4年前に湾岸戦争が起こっており、スマトラ大津波が起こる3年前にアフガニスタン戦争、1年前にもイラク戦争が始まっている。

 もし、スマトラ大津波の9年後の2013年と前年の同じ日付に犠牲者が多い巨大地震が繰り返すのだとしたら、その3~4年前と言えば、2009年の今年と2010年の来年である。

 もっとも、民主党のクリントン政権時代にも米国は戦争を戦っているが、この現象は起こっていない。共和党のブッシュ政権の時だけである。興味深いのは、阪神大震災前年に同じ1月17日に起こった米国ノースリッジ地震が1977年から数えて17年目の17日。スマトラ大津波前年に同じ12月26日に起こったイラン地震が26年目の26日。そして、今年(2009年)にトンガ近海で起こったM7の巨大地震が32年目の3月20日で32:32なのである。これで計算すると、2012年は35年目、2013年は36年目となり、3月50日や60日は存在しないわけで、揃う日付が無いのである。

 米国が2003年にイラク戦争を起こさなければならなかった理由がわかるように思う。32年目の3月20日にトンガ近海地震が起こり、その翌年の2010年3月20日に再び巨大地震が繰り返すのを知っているからではないだろうか。その2年後の2012年に再び世界金融危機が起こるのも知っているのかもしれない。2012年と言えば、米国大統領選挙がある年である。計算尽くめとしか言いようがない。

 もし、そうだとすれば、世界金融危機が再燃するのだとして、太陽黒点の消失期間は予想外に長く、小氷期は長く続くのかもしれない。イラク戦争は小氷期を避けて起こした戦争だったのかもしれない。

 米国が未来を知り尽くして戦争を起こしているのがわかると思うが、マスメディアは沈黙を続けている。小氷期は長く続くのだと覚悟して置いた方が良いのかもしれない。少なくとも小氷期がピークを迎える2017年までは寒冷な年が続くようであるが、その頃の日本はどうなっているのだろうか。



                                   <NOBUAKI>