<地球外文明が存在する証拠は何か>

地球外文明が存在する証拠は何か


 地球外文明探査はSETIのような電波観測が盛んにおこなわれているが、まだ証拠となるものは何も発見されていない。しかし、遠い宇宙に眼を向けていれば地球外文明が発見出来るのだろうか。地球外文明の証拠は太陽系内や地球上で見つかるかもしれない。

 探査機を打ち上げて火星探査がおこなわれた後で、地球上にも火星から飛来した隕石が発見されている。月や彗星、小惑星の破片も地球上で隕石として発見されることがある。その中には超新星爆発などで他の恒星から飛来した天体の破片も含まれているかもしれない。同じように地球外文明の証拠が身近な場所で発見される可能性が絶対にないとは言い切れないのである。

 もっとも、我々がすぐに地球外文明の証拠だと判断出来る物が見つかるのであれば、大昔に発見されているだろう。誰もが地球外文明と結び付けて考えない物なので、発見されないのではないだろうか。

 たとえば、大砲の砲弾ぐらいの大きさと重さの物体を光速に近い速度で他の恒星まで送ることは技術上の難問が多いだけで理論上は不可能ではない。

 仮に、砲弾を光速に近い速度で宇宙旅行させて恒星の周囲を公転している惑星に命中させる事が出来たとしてみよう。砲弾の速度が大きいので、大気圏が存在しても一瞬の間に惑星に衝突して粒子加速器内で起こっている素粒子の大量発生や核反応などの惑星上では通常起こらない現象が起こり、核爆発にして数百発分のエネルギーが一瞬の間に放出されて大爆発を起こし、クレーターが残るだろう。

 こういう技術文明によって人工的に作られたクレーターには、衝突した物体の質量が小さい為に隕石の衝突で生じるような巨大なクレーターが出来ない他、放射性同位体の異常、衝突時に発生した熱量が異常に大きい為に、地下核実験場でなければ見つからない超高温で生成したガラス状の岩石が見つかるなど、通常のクレーターとは異なる特徴がいくつも見つかるはずである。

 地球から他の恒星の周囲を公転する惑星に向けて、このような光速に近い速度に加速した砲弾を撃ち込むことが出来れば、その惑星に文明が存在していれば、隕石の衝突が原因ではないことに気がつくかもしれない。

 逆に言えば、地球や月、火星などの天体に、こういうクレーターや岩石が見つかれば、地球外文明が存在する証拠として考えることが出来るだろう。

 月のように侵食が起こらない天体では、何億年も昔に、こういう衝突物体があったとしたら、クレーターがそのまま残っている可能性が大きい。

 小惑星や彗星に探査機から打ち出した物体を衝突させて人工的にクレーターを作る実験は、実際におこなわれたが、将来、他の恒星に向けて同じことをおこなう可能性は考えられるだろうし、過去に地球や月に対して同じことをおこなった文明が存在しないとは言い切れないだろう。

 「灯台下暗し。」と言うが、光速に近い速度で宇宙を飛行する物体が実在するのであれば、それが太陽系の惑星や衛星に衝突して出来たクレーターがあっても良いはずである。宇宙のゴミ(スペースデブリ)が問題になっているが、他の星に高度な文明が存在するのであれば、その星から宇宙に打ち出された物体が宇宙空間に数多く散在しているはずで、その破片が太陽系に落下してクレーターが出来ていれば、地球外文明の証拠となるかもしれない。

 地球文明が恒星間飛行をおこなう時代が来れば、宇宙飛行士が恒星間飛行をおこなう以前に、多数の恒星間探査機が打ち上げられているだろうし、それ以前には、砲弾のような小さな物体を恒星間飛行させて他の星に衝突させる実験がおこなわれる可能性はあると思う。

 なぜならば、他の星の周囲に惑星があれば、光速に近い速度で物体を衝突させた時に発生する爆発で生じた光のスペクトルを分析して、惑星の組成などを調べる事が出来るからである。

 地球上に地球外文明が存在する証拠があっても、それに誰も気がついていないだけなのかもしれない。



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