<地球外文明からの電波が受信されない矛盾を考える>

地球外文明からの電波が受信されない矛盾を考える


 山に向かって大声を出したり、ビル街やトンネルの中で大きな叫び声を挙げれば、音が反射してエコーが聞こえるのは、誰でも経験したことがあるだろう。宇宙に送信される電波もまた、月や惑星に反射して返って来る微弱なエコー電波を受信することは可能であり、地球と月との距離を正確に測定する為に使われたこともある。だが、地球外文明に向けて発信された電波が再受信されたという話は聞いたことがない。宇宙には重力源による空間の歪みによって電波が曲げられたり、未知の天体による反射によって、電波が戻って来ることがあるはずだが、なぜ、そういう報告が一つもないのだろうか。

 太陽系内は電波を反射する天体が数え切れないほどある。月や惑星はもちろん、小惑星や彗星が無数に存在しており、宇宙に電波を送信すれば、こういう天体に反射し、時間が遅れた過去の電波が再受信されることがあるはずである。ところが、そういう電波が受信されたという報道はおこなわれたことがない。

 同じく、宇宙には無数の目に見える、見えないに関わらず、重力源が存在し、宇宙に向けて送信した電波の方向を曲げる場合が少なくない。何十年も前に宇宙に向けて送信した電波が、重力源をいくつか通る間に方向が変わり、微弱な電波信号が地球に戻って来る可能性もゼロではない。

 そういう電波信号が地球外文明と勘違いされる誤報があっても良いはずだが、一つも報告例がなく、テレビで報道された例もないのである。

 考えてみれば、これは地球外文明が存在するか、しないかを議論する以前に、地球の電波が宇宙の彼方まで届いていないことを意味している。これを説明するには、以下の仮説を考えなければならないだろう。

1.地球から送られた電波信号が宇宙を通過するうちに信号成分が消去されて、意味を持たない信号に変換されているので再受信出来ない。

2.地球から送られた電波信号を吸収する領域が宇宙のどの方向にも存在していて、地球から電波信号を送っても、全て吸収されて再受信出来ない。

3.地球から送られた電波信号か、他の文明が送った電波信号かに関わらず、政府が全て隠して出して来ないので電波が届いても報道されない。

 まず、1の電波信号が消去されている可能性だが、これは宇宙初期の状態を示す百数十億光年先からの電波源の電波信号でも地球上で受信し、分析している観測事実を見る限り、ありえないことである。

 次に、2の電波信号を吸収する領域に地球が覆われている可能性だが、もし、そうだったら、同じく電波源からの電波を受信することは出来ない。

 最後に残った3だが、最も可能性が高いのは、これだろうと思う。つまり、地球外文明からの電波信号は何十年も以前から何度も受信に成功しているのだが、政治的理由で公開を認めない政府が続いているので、報道されることがないというものである。

 もし、宇宙に送られた電波信号が地球上で再受信されない理由が、1~3のどれでもないのだとしたら、地球という惑星は実際は宇宙に存在しないのだということになってしまうだろう。

 つまり、地球という惑星は現実の宇宙には存在しないのであって、地球から電波信号を送っても途中で消滅してしまい、宇宙に存在する他の星に届くことは無いのだということになる。

 もちろん、そんな馬鹿馬鹿しい話はないだろうが、過去に地球外文明に向けて電波信号を送っている以上、それが天体や重力源による反射や屈折によって地球で再受信されていないのは、不思議な話なのである。

 地球外文明に向けて送られた電波信号が再受信出来ない矛盾は、電波に限らず、レーザーなどによる送信信号の受信にも成功していない問題でもある。

 実際、地球外文明に向けて電波信号を数多く送っていれば、宇宙を通過するうちに重力源などで進路が曲がって地球で再受信される電波信号が多くなり、何十年、何百年という時間が過ぎるに連れて、それを誤って解釈する地球外文明発見の誤報が相次ぐはずだと言われている。

 ところが、すでに数十年に渡って地球外文明への電波信号の送信実験がおこなわれたにも関わらず、誤報一つ報道されないというのは、何を意味しているのだろうか。

 最近は、政府や省庁、企業などの隠蔽事件の発覚が相次いでいるが、隠していないと言われていたものが、実際は、全て隠されていたという話が多いように思う。

 地球外文明からの電波信号が全て隠されていても別に不思議なことではない。同じように隠されている国家機密や軍事機密ならば山ほどあるからである。

 地球外文明からの電波が受信出来ない、地球から送った電波も再受信出来ないという矛盾もまた、その一例に過ぎず、我々が日頃から、こうした矛盾に気がつかないように、信じないように、テレビなどのマスメディアによってマインドコントロールされている可能性は十分にあるだろうと思う。

 「宇宙には我々だけしかいない。」という結論を政治家は信じさせようとしているのではないだろうか。



                                   <NOBUAKI>