<赤福の食品不正事件>

赤福の食品不正事件


 雪印乳業の集団食中毒事件に端を発して、雪印食品、不二家と続き、今度は老舗の赤福が不正事件を起こしている。食品業界では日付の改竄は珍しいことではないようだが、赤福の場合は、雪印乳業や不二家と同様に古い食品をリサイクルして販売し利益を得ていた事実が発覚し、食品業界の体質を窺わせる事件となっている。

 牛乳、牛肉、お菓子、和菓子まで続いた以上、おそらく、ほとんどの食品会社が日付の不正を長年続けていると考えて良いのだろう。確かに、1日ぐらいのごまかしならば、食品衛生法に触れるような大事件にはならないかもしれない。

 しかし、今までに起こった事件は、どれも例外なく、食品保存技術や加工技術をフルに使って長期保存に成功し、何度もリサイクル出来る水準にまで高めて実施している知能犯ばかりであり、これが食品業界の隠された実態なのだろうと思う。

 宇宙食の技術が普及している現在、長期保存やリサイクル加工が知られていなかったことの方が不思議かもしれない。こういう食品業界の実態を知りながら、何もしないで放置し続けた政府や行政機関の体質も批判されるべきであり、むしろ、食品とは長期保存やリサイクル加工が出来るものなのだという認識が必要なのだろう。

 消費者の常識では、食品は日付が過ぎれば廃棄処分されて、家畜の飼料になるという認識が根強くあるが、すでに、リサイクルの時代に入っているようである。中古食品とでも呼ぶべきだろうか。これで食中毒が起こらなかったのだから不思議である。技術が高いほど、考えられないことが実現するものらしい。



                                   <NOBUAKI>