<多発する巨大地震>

多発する巨大地震


 能登半島沖でM6.9の巨大地震が起こった同じ日にニュージーランド沖でもM7.1の巨大地震が起こっているが、それから8日後の4月2日、ソロモン諸島でM8.1の巨大地震が起こっている。今年に入ってすでに3回も巨大地震が起こっているわけだが、地殻変動が活発化していることを意味しているようである。ここ数年、巨大地震が起こらない年はないようで、地球規模の大きな動きが起こっているように見える。

 亥年は地震が多いと言われるが、特に科学的な根拠があるわけではない。ただ、1983年、1995年、2007年と、12年間隔で日本で巨大地震が起こったので、そう言われているだけであり、2004年や2005年に起こった新潟県中越地震や福岡西方沖地震のように、亥年ではない年にも巨大地震は起こっているからである。

 それにしても、最近の巨大地震は毎年のように連続して頻発する傾向が強まっており、日本で大きな地殻変動が起こる兆候である可能性は考えられるだろうと思う。

 地殻を構成しているプレートに蓄積した歪が臨界値を超えると一気に破壊が起こって地震に繋がるわけだが、広範囲に渡って臨界に達する動きが活発化しているとすれば、かなり巨大な地殻変動の発生を意味していることになるだろう。

 現在、注目されている中南海地震は太平洋岸に沈む込んでいるフィリピン海プレートが原因で起こると考えられているが、このプレートがちょうど日本の中央部にぶつかっており、中央構造体にも接しているので、この付近でM7クラスの巨大地震が何度も頻発した後で、中南海地震のようなM8.4クラスの大地震が起こると考えられており、すでに、その兆候と考えられる巨大地震が、この付近で何度も起こっているわけだが、まだ、確実に中南海地震が起こるとまでは断言されていない。

 ただ、東海地震や中南海地震がいつ起こるにせよ。その前兆地震が繰り返し起こっていることは間違いないようである。これからも毎年のようにM7クラスの巨大地震が日本で頻発するようになり、その間隔が徐々に狭まり始めたら、中南海地震のような巨大地震が近いことは事実だろう。

 M8.4と想定される中南海地震は、日本ではあまり起こらない巨大地震だが、地球規模ではそれほど珍しくない巨大地震である。スマトラ沖で起こったM9.2の巨大地震では、地球の自転周期が微妙に変化したが、それに比べれば、ごく小規模の地震に過ぎない。

 もっとも、東海から四国に達する太平洋岸は人口密集地域が多いので、中南海地震が起これば、日本の生産体制に甚大な被害を与えることも懸念されている。

 スマトラ沖地震と違って、中南海地震の場合は、突然大地震が起こって壊滅的打撃を受けるのではなく、何度もM7クラスの巨大地震が中央構造体周辺で頻発してから起こるもののようで、中南海地震が実際に起こるまでに、どのくらい多くのM7クラスの巨大地震がこの付近で起こるのかはわからないようだが、阪神大震災、新潟県中越地震、能登半島地震と、すでに3回のM7クラスの巨大地震が起こっており、その間隔も狭まっていることから考えて、ある程度予測しやすい巨大地震ではあるかもしれない。

 過去に起こった中南海地震の被害は現在のように電気・ガス・水道・電話が無かった時代のものであり、必ずしも比較出来ないのだが、都市のインフラが失われた場合は、現在の方が被害は甚大であるかもしれない。

 日本で心配されているのは東海地震や中南海地震だけだが、地球規模では、他の地域でも巨大地震が頻発しており、全地球的に地殻変動が活発化しているようである。

 これから中南海地震が起こるまでにM7クラスの巨大地震が何回起こるのかはわからないが、当分の間は巨大地震が続くことは間違いないだろう。また、中南海地震のような巨大地震が起こった後は、M7やM6クラスの余震が何度も繰り返し起こることも間違いなく、この間も不安定な状況が続くことが予想される。



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