<児童虐待が起こる原因は何か>

児童虐待が起こる原因は何か


 無責任な風潮をマスメディアが流したせいで、流行が起こり、人々の意識が変化して、それが社会的な弱者に皺寄せされるのは、別に今に始まったことではない。ナチスドイツや大日本帝国時代にプロパガンダによる扇動で多くの犠牲者が生まれている。最近、顕著になった児童虐待も背景にあるのはマスメディアではないだろうか。

 少子化問題が深刻になり始め、子供の数を増やす必要性からマスメディアが流行らせ始めた風潮がある。いわゆる「出来ちゃった結婚」である。だが、結婚前に子供が出来ることは必ずしも幸せなことではない。むしろ、不幸な結婚を作る原因となる場合もある。結婚後、まもなく夫婦関係が破綻した時に、その負債は子供が背負うことになる。父子家庭や母子家庭は子供にとって幸せな家庭とは必ずしも言えない。また、再婚した場合にも不幸な結婚が始まることになる。新しい両親が子供に辛く当たり、虐待が始まる場合があるからである。

 こういう家庭環境の問題を考えずに、マスメディアは安易に性の解放を進めるような風潮を作り出そうとする。それが無責任な対米追従の政治的意図によるものであることは言うまでもない。単に、数だけ増えれば、その副作用については責任を持たないという政治家の論理が、こういう悲劇を再び作り出しているのではないだろうか。

 その一方で、所得格差が広がり、多くの新貧困層が作り出されている。ニートやフリーターは結婚さえ出来ない人も多い。国や自治体は社会保障の削減を続けており、消費税増税がさらに負担に追い討ちをかけている。こういう社会矛盾の拡大を進めて置きながら、さらに火に油を注ぐような不幸な結婚の奨励である。児童虐待はその副産物だろう。

 不幸な結婚の増加は離婚率の増加に繋がり、それは児童虐待の増加に繋がるわけである。本来、なぜ、モラルを守ることが必要かと言えば、社会的な理由があったからであり、それは長い歴史の中で形作られて来たものである。それを無視して、最悪の選択ばかりをさせようとする。すでに政治でもなければ、流行でもない。破滅をそそのかしているだけである。

 我々の家庭環境は対米追従の政府によって、ことごとく破壊されて来ている。このまま行けば、日本が無くなる日は遠くは無いだろう。国を滅ぼすのは簡単だが、再建するのは並大抵のことではない。



                                   <NOBUAKI>