<NHK「紅白歌合戦」の裸の演出への非難騒ぎ>

NHK「紅白歌合戦」の裸の演出への非難騒ぎ


 年末のNHK「紅白歌合戦」で過剰な露出演出に対する視聴者からの非難が殺到する騒ぎがあった。私もこの映像は見ていたが、どうも画像処理技術を悪用して演出した可能性が高いように思う。

 NHKが非常に高度な画像処理技術を開発して実用化していることはご承知の人が多いと思う。その一つに、人間の顔の皺やシミを除去して若返ったように見せることが出来る技術がある。また、落書きのような絵をリアルに見せることが出来る技術もあると言われる。

 この技術を使って放送すると、服を着ていても服の境目が見えなくなり、まるで裸でいるように見えるようにすることが出来る。また、影を誇張して書かれた絵でも、実写のように見せることが出来ると言われている。この技術は過去に何度か紹介されていた記憶があるが、それを使って本物の裸体のように見せようとした為に、勘違いした人が多く出て騒ぎになったのではないかと思われる。

 このような画像処理技術は我々が日常的に使用しているパソコンソフトにも応用されているものがあり、実際に使っている人も多いだろう。落書きのような絵を描いて置いて、処理ボタンをクリックするだけで、補完処理と呼ばれる描画をおこなって、リアルな絵にすることが出来るものである。画像処理ソフトを多く使った経験がある人ならば、誰もが知っているソフトである。

 こういう画像処理で放送法逃れをしようとするのでは、NHKも落ちるところまで落ちたと言うべきだろうか。しかも、この技術を使うとビデオ録画しても残りにくいという特性があるとか言われている。ある意味では放送法改正を意図して作られた演出かもしれない。

 確かに、ビデオに録画出来ない映像を流すのならば、放送法に違反するような内容でも証拠が残らなければ放送出来ることになり、問題があるのは事実である。インターネットに押され続けているテレビ放送の苦肉の一策と言うべきものかもしれない。

 同時に、これは最近、多くなったテレビ放送のヌード映像の問題を考えさせられる。テレビに限らず、新聞も含めて裸の氾濫が始まっている。まさしく、マスコミのモラルがインターネット並みになって来ている現実があるわけである。

 こういう画像処理技術を悪用すると、アニメの映像が本物みたいに処理されていたり、問題のある映像を隠してあっても見えるように出来たりと言ったことが可能になり、今後のテレビ放送の未来に多くの問題を投げかけることにもなりかねない。

 証拠が残らなければ、何をやっても良いという考えが根底にあるのであれば、問題の多い演出だったかもしれない。



                                   <NOBUAKI>