<カルト宗教とテロリズム>

カルト宗教とテロリズム


 なぜ、冷戦以降、テロが急激に増えたのかと言えば、やはり、カルト宗教の台頭と無縁ではないだろう。カルト宗教と言えば、テロに結び付くと言っても過言ではないほど、世界中でカルト宗教を原因としたテロが多発している。

 世界の危険なカルト宗教にランクされている教団には、どういうものがあるのだろうか。実は、我々の誰もが知っているカルト教団が結構ある。名前を知らなくても、背後関係に触れると、必ず出て来るものがそれである。

 例えば、有名なものでは、ブッシュ政権を背後で操り、戦争を引き起こしているカルト教団である「パプテスト」、そして、太平洋戦争の原因を作ったカルト教団「靖国」、そして、最近になって、やっと死刑判決が出た「オウム真理教」などである。

 こう書くと、違うという意見が来ると思うが、危険なカルト教団にランキングされているのだから、否定するわけにはいかないだろう。もちろん、同時多発テロを起こした「アルカイダ」も危険なカルト教団に加えられている。冷戦後の世界はカルト教団とカルト教団との戦場に変貌していると言っても良い状態である。

 なぜ、カルト宗教がテロを起こすのかは、理由はさまざまだが、しばしば持ち出される終末思想は真の理由とは言えない。テロを起こして不安を煽り、自分達の信者を増やすのが狙いだと考えるのが、一番妥当だと思う。

 一概にカルト宗教と言っても、アルカイダはイスラム世界の復興と文化を守るのが目的であるようだから、カルト宗教と言うよりは独立運動に近い存在だし、人によって評価が分かれるものではないかと思う。

 もちろん、テロを起こすのはカルト宗教だけではない。合理主義者でもテロに加わる場合はあるし、そもそもテロというのは手段であって、思想や宗教とは別物なのだが、攻撃的手段を何も使わずに世の中を変えた例はほとんどないわけで、人類の歴史を見ればわかるように、歴史とはテロと戦争の繰り返しで作られていると言っても過言ではないのである。

 何よりも、こうしたテロを生む土壌として社会矛盾や失政があるわけで、こうした政治問題や経済問題を解決しないことには、危険なカルト宗教に国家を乗っ取られかねないことになるのは自明の理である。



                                   <NOBUAKI>