<アナログ地上波放送は本当に無くなるか>

アナログ地上波放送は本当に無くなるか


 5年後の2011年にアナログ地上波放送は終了し、それ以降はデジタル地上波放送と衛星デジタル放送だけになると言われているが、これはすんなりいかないのではないかと言われている。

 テレビのアナログ放送の終了が問題になっているが、アナログ放送が終了しても、それは電波の送信が止まるだけであり、放送番組はインターネットに移すことが計画されている。つまり、インターネットテレビという形でアナログ放送が継続されるわけである。

 もちろん、アナログ放送がそのままインターネットで流せるわけではなく、現在のビデオ配信を利用したデジタル圧縮された映像と音声が流れることになるわけだが、要するに、現在、インターネットで放送されているニュースなどと同じくらいの画質で番組が見られるということになるわけである。

 つまりは無線放送から有線放送への移転という形になるわけで、アナログ放送が終了するからと言って、慌ててデジタル地上波テレビに買い換えたり、衛星デジタル契約を結んだりする必要はなく、パソコンをインターネットに繋いで、NHKのサイトをアクセスするだけで良いということになるのだろうと思う。

 むしろ、アナログ放送が終了する頃から、インターネットテレビが急増し、多くの放送局がインターネットでの放送を開始して、場合によっては、デジタル地上波放送よりもチャンネル数が多くなる可能性もある。

 理由はいくらでもある。インターネットテレビの方が維持管理経費がかかるインフラを必要としないとか、大規模な放送施設も必要ないとか、多くの利点があるからである。

 地上波による放送でチャンネル数が厳しく制限されていたのは、電波の相互干渉を避ける為であったが、インターネットでは事実上、無制限にチャンネル数を増やすことが可能である。

 例えば、NHKが10チャンネルあっても良いわけだし、民放も同じくらい多くすることが出来るわけである。実際には、こんなに少ないはずがなく、おそらく何千、何万というチャンネル数のインターネットテレビ放送まで拡大していくのではないかと予想される。

 だから、アナログ地上波放送が無くなっても、わざわざデジタル地上波テレビに買い換えたり、衛星放送契約を結んだりする必要はないわけだし、2011年に本当にアナログ地上波放送を打ち切ることが出来るかとなると、かなり怪しいと言われているのが現実である。

 現在、放送されているインターネットテレビを見ても、チャンネル数は決して少なくない。一つのインターネットテレビ局でケーブルテレビ並みの多チャンネルビデオ配信をおこなっているのが現状であり、数百という数の番組を選択して見ることが出来る。

 アナログ放送のように、時間帯を決めて放送するという放送枠の制約がインターネットテレビでは必要なく、放送予定の番組を全てサイト上に並べて選択して見ることが出来るので、むしろ、従来型のテレビ放送よりも自由度が大きくなるだろう。

 ニュースのようにリアルタイムな放送が必要な場合に、どの程度まで対応出来るかが課題のようだが、インターネットテレビを見て来た感想では、従来型のテレビ放送は時間の制約が多くて見るのが面倒に感じる。いつも見ているのは、ニュースだけで、娯楽番組はあまり見なくなったように思う。どうもインターネットテレビを見ていると、わざわざ時間の制約を受けてまでテレビの娯楽番組を見なくてはならないという気持ちになれない。

 最後になったが、アナログ地上波放送が本当に打ち切られるかとなると、デジタル地上波が著作権保護の制約が多過ぎて問題があることなど、批判があり、継続されるのではないかという声もある。慌てて、デジタル地上波に乗り換える必要はないだろうと思う。



                                   <NOBUAKI>