<NHK「サブプライムから原油へ」を見て>
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作成日時 : 2008/06/24 00:40
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NHK「サブプライムから原油へ」を見て
NHKスペシャル「マネーの暴走が止まらない〜サブプライムから原油へ〜」を見た感想だが、バブル経済の破綻と言うよりは、住宅金融詐欺師が世界経済を破局へ追いやったというのが正しい表現だろう。しかも、その焦げつきは放置され、融資先を失った資金が石油へと向かって石油価格の暴騰を作り上げているわけである。本来ならば、所得の再分配がおこなわれなければならない金融資産が我々の生活を破壊する為の投機として使われているのである。
住宅融資詐欺師がブッシュ政権の支持母体として暗躍し、マルチ商法まがいの融資を低所得者層に持ちかけ、いずれは破綻するのを知っていながら、バブル景気の原動力として利用し、投資家達の金融商品として徹底的に利用された挙句に、住宅価格の大暴落を引き起こし、不良債権となって焦げつき、今度は石油の投機へ資金が流れて、異常な石油の暴騰を作り上げているという。
今までに起こったサブプライムローン破綻と世界経済の混乱に関するまとめというべき番組であり、特に新鮮味があるものではないが、日本の第三セクターの破綻と構図は同じである。最初から破綻することがわかっていながら、資金を借りさせて不良債権化し、破綻した後は資金を引き上げて別の投資先に投資するという、ハゲタカ経済学である。
世界恐慌を引き起こしたのも、ほとんど全ての金融資産を破綻させて株の大暴落を起こした投機家達によるものである。余剰資金が膨れ上がると、経済を混乱させる結果を生むのは、いつの時代も同じである。
この番組では触れなかったが、これから先に米国で起こるのは、日本で現在起こっているのと同じ現象だろう。住宅投資の引き締めが厳しくなり、借金を背負わされ、土地や住宅を持てない人たちがホームレス化する時代が始まる。
当然、消費が落ち込み、雇用の悪化と賃金の引き下げがエスカレートし、景気は良いのに満足な仕事がない社会状況に陥って、治安の悪化、テロの多発を生むだろう。サブプライムローン破綻と石油の高騰で、世界規模のスタグフレーションが起こりつつある以上、このままで済むとは思えない。
石油の高騰にも限界があり、膨れ上がった余剰資金が最後に向かうのは最もハイリスクな世界大戦という市場である。歴史は繰り返すのだろうか。
年金や健康保険の資金がサブプライムローンにどれだけ投資されているのか、その具体的な数字は出て来ない。だが、真相が明らかになれば、これから何が起こっても不思議ではないだろう。
第二次世界大戦が起こる前に政府がおこなっていた政策は、ほとんど全てが破綻し、戦争へと突き進んでいる。現在の政府がおこなっている政策が同じ失敗を繰り返さないと言えるのだろうか。政治の行き詰まり、経済の停滞、社会の混乱、治安の悪化、政治不信、企業不信を煽る事件の多発、すでに世界大戦間際と言っても良い状況にある。
第二次世界大戦前のドイツがおこなっていた経済政策とそっくりの政策を、政府はおこなおうとしている。緊縮財政と外国人労働者の流入によるコストダウン、そして、若者や高齢者などの国民に対する切り捨て政策である。
この政策はすでに破綻状態にあり、大幅な政策転換が必要とされている。だが、それとは裏腹に、さらに政策の推進がおこなわれる動きも見られる。放置すれば、ファシズムの再燃と世界大戦への道に繋がりかねないものになるだろう。
しかも、もし米国が戦争に負けたら、という大問題も含んでいる。今の時代は、米国の中枢部で核兵器テロを起こした後に世界大戦が始まる可能性さえ考えられるのである。
グローバリズムの破綻の後に来るのは何だろうか。なぜ、破綻するグローバリズムを始めたのだろうか。それに対する具体的な回答が何もなかったのが残念な番組であったが、ひさしぶりにNHKらしい番組を見たような気がする。
<NOBUAKI>
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