イスラエル秘密捜査事件の真相

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<<   作成日時 : 2006/02/23 14:29   >>

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デマと真実


 大きな事件が起こると、その真相を隠そうとして多くのデマが流されるものである。最近、立て続けに起こっている事件は特にその傾向が強い。

 ライブドア事件は徐々に解明されて来ているが、実態は5年前に米国で起こったエンロン事件と同じようだ。関連企業を多数作って、株の飛ばしを繰り返し、本社だけは黒字の優良企業のように見せかけて、グループ全体では大赤字という仕組みである。これが出来るのは、借金を担保にして借金を繰り返すという、株の水増し構造が原因なのだが、これを是正する法律が整備されていない為に、こうした事件が起こったわけである。米国ではエンロンだけでなく、100社以上が同じような方法で不正をおこなっていたそうだ。日本も例外ではないだろう。

 三菱扶桑のリコール隠し、建築物の構造強度詐称事件、NHK問題、鉄道事故、航空機事故とトラブルなど、最近は事故と事件の梯子が続いているが、どれにも共通なのは、情報の不正操作によって利益を得ようという構造的体質である。

 パソコンに保存されているデータを改変して、自分に大きな利益があるように見せかけて得をしたいと思う人は少なくないに違いない。それが不正だとわかっていても一度はやってみたいという気持ちが誰にでもあり、一度やると二度、三度と続くことになるのが人間の習性である。

 情報が信用出来ない社会、情報を隠したり、嘘の情報を流すと得をする社会、残念ながら、そういう社会になってしまったようである。情報の不正をおこなうと、今までの社会ならば、信用を失い、自滅を招くまでに大きな利益を得ることは少なかった。だが、現在は情報技術が進んだせいで、不正がばれて破綻するまでに巨額の金が動いてしまう。

 決して破綻から逃れられるわけではないのに、巨額の富を得られる欲望に負けて不正をする人間が後を絶たないようになった。また、嘘がばれても事実を隠し、否定を続けて、なかなか真実を言おうとしない悪辣さ、醜さ、不誠実さも、マニュアルがあって、やっているように見える。

 情報社会の真実がこれなのであろうか。情報社会を計画したのは、実は米国国防総省である。核戦争から逃れる為に核シェルターを多数建設する必要に迫られた時、核シェルターの中でいかに生き延びるかを研究しているうちに、情報が非常に重要なことがわかって来た。狭い空間で生活が必要最低限のものであっても、情報が十分に得られれば、娯楽が与えられれば、人間は生き延びていける。そのことに気がついたのである。

 そして、情報とは常に嘘がつきまとうものである。与えられる情報が嘘であることもある。娯楽もまた嘘である。結局、核シェルターの中で避難民を騙しながら生活するしかないのが核戦争の実態であった。

 核シェルターを互いに情報網で結び付ける為のネットワークは、実はインターネットの原型である。暗号化技術は国家機密や軍事機密の漏洩を防ぐ為の技術である。こうした軍事技術や軍の体質が情報社会にも色濃く反映されている。不正や汚職が絶えないのも、何でも軍事機密にしたがる軍の体質を考えれば自然とわかることである。

 我々は情報社会という核シェルターに閉じ込められてしまったのではないだろうか。毎日毎日、ゲームとインターネットに明け暮れているニート達は、核シェルターで暮らす避難民の姿そのものである。情報は与えられても物質的な自由はない。情報と物質の両方で豊かである社会とは異なる情報社会の現実である。

 現在、起こっている事件は軍産複合体が過去に引き起こしていた事件と同じ構造的体質によるものがほとんどである。情報を隠し、真実を否定し、嘘がばれてもデマを流したり、否定を繰り返して、決して真実を明かそうとしない。情報を操る者が世界を制するという論理、軍事機密を守る為には、どんな嘘でも言う軍の体質と同じものが根底にあるように思う。

 こうした軍の論理に染まっていった者達が、現在の不正事件を引き起こしているのだと考えると、事件の概要がわかりやすいのも事実である。確かに、情報革命を起こした技術のほとんど全てが宇宙開発や軍事技術によって、もたらされた技術であり、情報産業には、そうした軍事産業と深い関係にある企業が多いのも事実なのである。

 技術に溺れて自由を捨てると言えば、酷かもしれないが、現在の状況を見ていると、そういう批判が的外れとは思えないのである。こうした企業体質が蔓延していけば、おそらく、核戦争が起こる以前に人類は滅びているのではないだろうか。



                                   <NOBUAKI>

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